2019年12月5日 (木)

教育,カタリ場地域づくり

『しまねUターンIターンフェア』参加者の声 東京学芸大学 学生 岡部萌香さん

2019年11月16日17日に、東京で開かれた『しまねUターンIターンフェア』に、益田市役所の定住促進係も参加しました。当日は、市内の事業所や市内在住の方もブースを出して、益田の魅力を発信しました。本記事では、そのUIターンフェアに参加して、益田での生活に興味を持った、首都圏在住の大学生の感想を掲載します。

東京学芸大学の岡部萌香さん


はじめまして!

現在、東京学芸大学 教育学部 3年生の岡部萌香です。

私は、2019年11月16日17日に、東京で開かれた『しまねUターンIターンフェア』に参加して、それがきっかけで初めて益田を訪れました。UIターンフェアのことや、実際に益田を訪れて感じた魅力について書かせてもらいます。よろしければお付き合いください!

【益田を訪れたきっかけ】

私は教育学部の学生として教育実習を経験して、『教員』だけが教育に携わることに違和感を感じていました。そんな時に、益田では「ライフキャリア教育」と呼ばれる、教育を学校内だけのものにせずに地域全体で行うという教育をしていることを知りました。その考え方にとても魅力を感じて、いつか益田に行けたらいいなあ・・・とぼんやり思っていました。

そう思っていたときに知ったのが、『しまねUターンIターンフェア』でした。実際に益田で地域教育に携わっている人の話が聞けるということで参加しました。興味を持ってから益田の教育について自分なりにネットで調べてみたりはしていましたが、やはり当事者の方のお話を聞いてみたいと思い、フェアに行きました。

会場では、益田担当の方から「実際に益田でどんな暮らしをしているのか」、「具体的に益田ではどのような教育事業が行われているのか」など、インターネットでは知ることのできない、生の声をたくさん聞くことが出来て、私の益田を訪れてみたい気持ちはどんどん高まっていきました。

そんな中で、益田担当の方から「益田版カタリ場という授業があるから、見学に来ない?」と誘われました。私はその場で「行きたいです!」と即答 (笑) 今考えたら島根県に行くのも一人で飛行機に乗るのも初めてだったのに…。でもそのくらい、私は益田の地域教育に魅力を感じていたし、実際に目で見てみたいと強く思っていました。

こんな経緯で、私が予想もしていなかった早さで益田に行くことが決まりました(笑)

あの時にしまねUターンIターンフェアに行っていなかったら益田に行くこともなかったかもしれません。

素敵なご縁に本当に感謝です!

ではここからは実際に私が益田を訪れて感じた魅力を伝えたいと思います!

【益田版カタリ場】  

まず最初に、前述した益田版カタリ場のことです。「益田版カタリ場」とは、子どもと地域の大人が、1対1で対話をすることによって、気軽に話せる大人を増やし、その後地域で活動するきっかけを届ける、学校の授業時間で行われるイベントです。益田では現在毎年市内8割の小・中・高校で実施されているそうです。

今回の舞台である益田高校へ行くと、大人の方がなんと70人近くも!平日の昼間に高校生と対話するためにこんなにたくさんの大人が集まるなんて…!とても驚きました。

私自身も東京で同じような「カタリ場」という授業に、首都圏の大学生という立場で、高校生と対話した経験があるのですが、首都圏では基本的に二度と会えない「ばいばい」の関係だからこそ、安心して話せることを大切にしています。

しかし、益田のカタリ場は『またね』があるカタリ場だという話を聞きました。つまり、カタリ場が終わった後でもお互いにまた地域で会えるということです。学校や家以外でも、相談できる大人を地域でつくるというのが益田版カタリ場のねらいとのこと。

これこそまさに私が魅力を感じた「教育を学校内だけのものにせずに地域全体で行う」

ということなのだと実感しました。素敵…!

益田版カタリ場では、1対1で自分のことを話しながら、「これからどんな人になっていきたいか」を大人も生徒も一緒に考えます。そのために、まずお互いにこれまでどんな人生を歩んできたのか、「人生グラフ」と呼ばれるツールを使って、発表し合います。

大人の方の人生グラフを見てみると…出来事や当時の思いがぎっしり!

なかなか人生を振り返る機会ってないと思うし、振り返ったとしてもそれを人に話すことって、かなりハードルの高いことだと思います。

でも、益田の大人の方たちは自分の人生を通して高校生に伝えたいことをまっすぐに伝えていて、それを聞く高校生たちの真剣なまなざしにも胸を打たれました。この場では『大人』と『子ども』という関係ではなくお互いに『1人の人間』として対話をしているのだということが伝わってきました。

大人と子どもが対等な立場で対話できる場があるのって、すごく素敵なことだなと改めて感じることができました。


【益田の食・自然】

さて、滞在二日目に、益田市内を案内していただいたのですが、日本海がとっても綺麗!!私は海とは無縁の場所で育ったため、日本海がこんなに青いとは知らなかったので、ひたすら感動していました。

昼食は「田吾作」さんで刺身定食をいただきました!

実は今まで私は食わず嫌いでずっと生魚が苦手だったのですが、勧められたのでせっかくだから、、、と思い食べてみると・・・すっごくおいしい!!!

苦手な生臭さもなく、とても食べやすかったです。美味しすぎてお刺身完食しました!

まさかここで生魚を克服できるとは…(笑)

益田の豊かな自然や食をめいっぱい堪能できた日になりました!

【益田の人たち】

私は今回の滞在中にたくさんの方と出会いました。

訪ねる一週間前には益田に知り合いなどほとんどいなかった私ですが、今回の2日間の滞在で「また会いに来たい」と思える人がたくさんできました!

多くの方とお話した中で印象に残っているのが、「益田を若者たちがトライできる場所にしたい」という言葉。

色々なお話を聞いている中で、益田の人たちは地域のあちこちで様々な挑戦をしているんだなと感じることがあって。それは子どもたちに限らず大人の方も。

何か新しいことに挑戦するのって不安だし、とても勇気のいることだと思います。

私も正直「やりたい」を口に出すのには苦手意識を持っていて…。

でも、益田には「とりあえず挑戦してみよう!」という雰囲気があり、「こんなことをやりたい」を口に出したら、「いいね!やってみよう!」と背中を押してくれる人がたくさんいます。

しかもそれを大人の方たちが率先して行っている姿は、きっと子どもたちにとって最高のロールモデルになっていると思います。

私のような今まで島根に縁もゆかりもない大学生でも、ここでなら挑戦できるかも!と感じさせてくれる雰囲気が益田にはありました。

この雰囲気を作り出している益田の人たちこそ1番の魅力だと私は感じています。

私は今大学3年で進路にすごく悩んでいて…でも益田に来て、「こんな仕事ができたらいいな」とか「この人と一緒に頑張ってみたい」と思える機会が多くあって、ぜひこれからも益田に関われたらいいなと考えています。こう思えたのも実際に益田に足を運んだからこそだと思います。益田に来るきっかけとなって下さった方々、益田で出会ってくださったすべての方に感謝したいです。

本当にありがとうございました!


次回のしまねUターンIターン相談会は、大阪にて12月15日に開催する予定となっています。詳細については以下からご覧ください。益田市ブースで皆さんをお待ちしております。

https://www.kurashimanet.jp/event/detail/1368/

文責:益田市人口拡大課

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