2021年3月1日 (月)

益田のひとづくり地域づくり仕事生きがい益田20地区,高津

多くの人に「楽しい」を感じてほしくて

登録団体を紹介します

 益田市には地域の課題解決・活性化・つながりづくりなどそれぞれの特性を活かしながら様々な活動をしているボランティア団体がいます。
益田市市民活動支援センターでは、団体の活動支援や団体同士のつながりづくりのお手伝いをしています。
「仕事以外でつながりをつくりたい」「自分の特技を活かしたい」「何か趣味を見つけたい」などの思いをもっておられる方が一歩踏み出すきっかけとなり、1人でも多くの方が益田市で「楽しい」を感じられるよう団体の活動や関わる人の思いを伝えます。

高津神楽社中の活動って

 伝統芸能である「石見神楽」の良さを多くの方に伝えたいそんな思いで明治25年10月隅村青年有志神楽連発足。大正14年10月に名称を丸山座に変更し活動。
その後、後継者不足による出演一時中止など、メンバー減により様々な困難があったが、藤原澄男氏の自分で旗揚げをしたいという強い思いから昭和48年4月に高津神楽社中を創設した。現在は2代目である藤原博美氏が主となり活動している。

 日本での公演はもちろんのこと、世界での公演(19か国ほど訪問)も積極的に行い様々な形で「石見神楽」の素晴らしさを伝承しています。
☆昭和68年4月 アメリカ公演(海外公演を行ったのは高津神楽社中が初めて)
☆平成2年3月 アジア伝統芸能祭(台北市)
                      ※海外公演の一部抜粋

藤原さんに聞いてみた

 今回は高津神楽社中の代表をしておられる“藤原博美さん”にお話しを聞きました。

■活動を始めたきっかけ
 -「お父さん」
  小さいころからお父さん(高津神楽社中1代目)の稽古場や様々な公演につ
 いていった。最初のころは毎回のことで”またか”という気持ちが強かったが、
 初めて自分が舞った時今までみているだけだった神楽に対して見方が変わっ
 たという。あの時の感動と嬉しさは今も鮮明に覚えており、藤原さんの活動を
 行う上での目標にもなった。「自分が感じた”楽しい””嬉しい”」を1人でも多
 くの子どもに味わってほしい、そんな思いからいち早く「子ども神楽」を始
 めた。今となっては当たり前のように連れて行ってくれたお父さんに”ありが
 とう”と感謝している。

■活動を続ける理由
 -「石見神楽を1人でも多くの方に見てもらうため」
  近年「石見神楽」は様々なところで耳にすることが増えたと思う。しかし
 実際のところは益田市民をはじめとして市外の方も神楽を身近に感じている
 人は少ないという。まずは、市民が「石見神楽」を誇りに思い自慢できるよ
 うになって
もらえるように努力をしてく必要がある。正直なところ資金不
 足や後継者不足など様々な課題を抱えている。ただ、藤原さんはどんなに小さ
 な公演や難しい日程でもなるべく出演し舞うようにしている。それは、自分
 たちが舞うことで1人でも多くの人が興味を持ってくれたり、誇りに思ってく
 れたらそれこそが団体にとっての成果になり、誇りにつながるからだ。

■活動を通して嬉しいと感じる瞬間
 -「若い世代が自らの考えを伝えてくれる瞬間」
  ある時「お面をかっこいいものに変えたい」という話を若い世代が藤原さん
 へ伝えたそうだ。高津神楽社中にとってお面とは社中の″顔”ということもあり
 実際に変えることは難しくできない。しかし、藤原さんは若い世代がこうし
 て実際に自分が舞ったり他の社中と交流することで神楽に対する思いが強くな
 っていること、高津神楽社中をより良いものにしようと考えてくれていること
 がすごく嬉しかったと笑顔で話していた。
  今まで守り続け・引き継いできた伝統をいかに壊さず、変化し続けることは
 簡単ではない。ただ、自分で考えるのではなく熱い思いを持っている若い世代
 を巻き込むことにより少しずつだが変化をし続けていくのではないか
 と思う。

■目指すもの
 -「石見神楽を通して益田市の活性化」
  市外・海外公演を行った際に「益田市ってどこ?」そんな声を多くきい
 たという。以前は九州を題材とした演目が多く益田市独自の演目はなかった。
 しかし現在は、柿本人麻呂を初めとした益田市独自の演目がある。
  藤原さんは「演目を通して益田の歴史や資源・良さを伝えていくことができ
 るのではないかと考えている。益田市に存在する神楽社中が一体となり「石
 見神楽」を盛り上げていきたい」と思いを語った。
  「益田市民が誇りに思えるものを今後も演じていく」藤原さんの強い思いを
 無駄にしてはいけないと心から思った。

今日の一言

今回の取材をとおして「伝統を守り未来に受け継ぐ心」と「従来にとらわれることなく、新しいものを取り入れる精神」が融合し現在まで伝えられているところに、石見神楽の魅力と藤原さんの強い思いを感じた。
この記事を読んで一人でも多くの方が石見神楽に興味関心を持ってくれるとうれしい。

 

さあ、あなたも仲間入り

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