竹内ぶどう園

竹内 直実

自分は自分らしく、人間は人間らしく。

「おいしい!」と、一瞬で誰でも笑顔にできる。
それが営農者としての私の生きがいです。「益田には何もない」という声を耳にしたことがありますが、「益田だからある」ものだってあるんです。日本海から爽やかな風が吹き込み、水質日本一の高津川の水で潤い、土地の肥沃さは全国的にも特異です。そこに生み出される山海の幸は、ただの「食」ではなく、生きる第一歩目の「食」として最高のものですよ。益田で暮らしていると、このような自然に直接触れ合える実感があります。
帰郷する前には広島や東京で仕事をしていました。都会には都会の便利さがありましたが、結婚を機に「どういう生き方をしていくのか」という思いがじわじわ湧きあがり、子どもを授かったときに「自然の中で家族と規則正しい生活をしたい」「自分らしく生きたい」と決断して益田に戻りました。
生き方を考える時、私達の身近には情報が溢れかえっています。私が心がけてきたのは、ネットの情報や噂で判断せず、現地に足を運び五感を使って自分自身で判断することです。そして、たくさんの人や価値観に出会うこと。やりもしないうちから否定しないこと。私達を取り巻くすべての経験や出来事に意味があり、かつ今後の糧となることを、これからも大切にしていきたいと思います。

その他の益田のひと