2021年3月31日 (水)

益田のひとづくりおしらせ,ブログ地域づくり益田20地区,吉田

「やりたいこと」を掛け合わせ続ける生き方

益田20地区を巡る 吉田地区編

居住地を吉田地区に置き、地域づくりのフィールドで様々な顔を持って活躍する檜谷邦茂さん。

「やりたい職業を選ぶ・絞るという『普通』の価値観は気にせず、やりたいことを全部やればいいじゃんという精神でいます。よく、どうしてこういう働き方をしているの?と聞かれるのですが、それは単純に全て『やりたいから』です。」

そんな檜谷さんの現在の職業は、吉賀町教育委員会での地域人づくりコーディネーター、中間支援組織の代表理事、アウトドアインストラクター、WEBディレクター。さらに、PTA、自治会の青少協の代表などの地域活動においても、盛んに地域で活動の場を広げる。

これぞ、まさに現代版百姓仕事をこなす、マルチワーカー的暮らしを益田で実現しているのだ。檜谷さんが、現在こうして活動するに至った経緯、そして地域に対する想いをお話いただいた。

地域内での「関わりしろ」を持つ

元々は美濃郡美都町(現益田市美都町)で生まれ育った檜谷さん。

当時も既に過疎化が進んでおり、檜谷さんが通っていた都茂小学校は1クラス24人しかいなかった。そういった環境下でも、お祭り、集落対抗の運動会などから生まれる活気、”small is beautiful”を肌で感じる地域の姿が記憶に残るという。

「何か『やりたい』って思ったとき、すぐに行動しやすいのは、こういった小規模の地域ならではのメリットだと思います。」

子どもの頃から、『なんかおもしろいんじゃない?』と感じるアイデアや、そこから生まれる行動の可能性を見出していた檜谷さんにとって、人と異なることをするのに対し、ハードルが高くはなかった。

逆に、大勢の生徒が集まる高校に進学した際には、画一的な行動様式に違和感を感じていたという。

「当時から、大人が右向け右といったらそうしなきゃいけない空気感が苦手でした。当時の高校は、夏休みも実質的にはなくて授業が進むような学校だったのですが、そんなことは気にせずにアメリカへ1か月間ホームステイに行きました。」

ホームステイ先で、子どもと大人が分け隔てなく社会の中で関わり合う、そんな光景を目の当たりにし、自らが高校内で置かれている環境をますます客観視するようになった。

 

高校卒業後、山口大学の文学部に進学してから、学生生活を謳歌していたのは、ちょうどインターネットが普及しはじめた時期だった。

HPの更新をするアルバイトの延長線で、独学でプログラミングを学ぶようになってから、ものづくりをする楽しさに開眼。

システムエンジニアの会社を就職先として選んだ檜谷さんは、約5年間東京でものづくりに勤しんだ。

ここでも「やりたいようにやりたい」という気持ちが仕事のモチベーションとなり続けていた、と檜谷さんは話す。

こうして故郷で培ったエネルギーと、ものごとを客観的に見る力を武器に、前進していく。

小さい規模だからこそ存在する大きな価値を

東京での生活が順調に続くかと思われたある時、第1子が生まれる。

子育てをどこでしたいか、と考えた時、益田に住むという選択肢が現実味を帯びたのだそうだ。

「やはり自分が想像する父親像として、子どもに対して、自分のバックグラウンドがある場所で、何かしらの想いを伝えていく、ということがしたいと思いました。」

 

そうして、数か月後には家族で益田市の吉田地区にUターン。

サラリーマンを辞めたのを契機に、雇用されず自由に動いてみることに。

地域で暮らす中で『つまらない』と感じることに対して、もっとおもしろくなりそうなアイデアを興味が赴くまま提案して回った。

やはり、故郷の旧美都町が益田市に合併され、生まれ故郷に自己決定権がなくなってしまったように見えて、過去の姿とのギャップに喪失感を感じていた。

そして、合理性の観点からすると一見価値がないとされてしまう「小ささ」の中にも、目を凝らしてみると「大きな」価値があるのではないか、という問題意識が芽生えた。

そんな状況下だからこそ、地域で起こることに何かしらの「関わりしろ」を見出すスタンスが構築されていった。

「この地域には不思議と『人は人。群れなくてもOK 』という空気感があると思うんです。結構みんなサバサバしていて、空気を読まずに好き勝手やっても許容されてしまうような。」

特に、吉田地区では、多様な人がいる分、また商業施設が集まる分、活動の幅が広がりやすいと感じられるのだそう。

そういった風土を追い風にして、檜谷さんは、これからも高津川流域を舞台に、地方のあるべき姿を模索していく。

取材:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市人口拡大課

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