益田市の各地区において、コロナ禍で延期・中止・縮小されてきた地域行事が平常通り行われることが増えはじめてきました。その中で、担い手の高齢化や減少といった課題が出てきており、「イベントの担い手がいない」といった地域の声を聞くことが増えました。
一方で、「休日の過ごし方の選択肢を増やしたい」「仕事以外の時間で地域に関わりたい」「誰かの役に立つことをやってみたい」という若手社会人の声を聞くようになりました。
地域と若手社会人が繋がり、担い手不足で困っている地域イベントに若手社会人がお手伝いとして参加した事例の一つである「高倉山八幡宮式年大祭」について紹介します。
高倉山八幡宮式年大祭(たかくらやまはちまんぐうしきねんたいさい)とは
人口約230人の田園風景が広がる農村集落である種(たね)地区にある「高倉山八幡宮」で行われる25年に1度の大祭。今年は創建1300年にあたる式年大祭で、総代や氏子などが参列しての神事や神楽奉納を行い、祝いました。
高倉山八幡宮式年大祭のお手伝い
今回「高倉山八幡宮式年大祭」にお手伝いとして参加したのは若手社会人の吉村さん。神事での神輿担ぎや神事で使用する旗持ちなどを行いました。
2023年9月30日(土)、早めに到着をした吉村さんは、式年大祭の奉納神楽を見たり、公民館長さんから祭りの経緯や思いなどのお話を聞いたりして過ごしました。その後は神輿を担ぐ上で必要な、お清めや身支度を行いました。種地区と仕事での関わりがある吉村さんは、知り合いから声をかけられることも多く、地域の人とすぐに打ち解けているようでした。神事に参加をするのは初めてのことでしたが、地域の方と一丸となって大祭を楽しみ、また盛り上げることができたように思います。
吉村さんは「25年に1度の大祭に出ることができ、そのお祭りを目の当たりにしたことがとても良い経験になった」と話していました。地域の伝統文化への興味も高まったようでした。
自分の地域ではどのようなお祭りがあるのかということについても興味を抱いたようで、今後は自分の地域の行事についても情報を集め、参加してみたいと意欲を見せていました。
地域活動の一歩目として「地域の困りごとに対してお手伝いをする」ことは、仕事以外で何かしたいと思っている人にとって、地域に関わることのきっかけになるのではないでしょうか。
地域での活動を「生活の中の楽しみの一つ」と捉えられる人が増えるよう、今後もきっかけを届けていきます。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー
「高倉山八幡宮式年大祭のお手伝い」のポートフォリオは下記からダウンロードできます。