第11回目のミライツクルプログラム(以下ミラツク)の講師は、津和野で若手社会人を対象に地域活動グループを運営兼プレイヤーで活躍していらっしゃる、「思うは招こう会」の石川元揮さんです。
石川さんは、How to make fun!~楽しいことの作り方~をテーマに、自分自身でプロジェクトを企画する力を身につけるための思考力、考え方、計画の立て方の企画立案の仕方について高校生に伝えてくださいまいした。
この記事では、第11回目のミラツクの当日の様子をお伝えします。
◾️当日の様子
当日は、7人の高校生とコーディネータの2人の計9人が参加し、グループを2つに分けて、石川さんの自己紹介からスタートしました。
今回のミラツクのテーマは「How to make fun!~楽しいことの作り方~」。
自分の好きを探究しながら、それをどのように実現するのか等の企画立案の仕方について対話をしながら考えました。
対話の切り口として、コーチングという手法を使いました。相手の意見を受け止めて質問をするワークに石川さんが持ってきてくださったカードを使って行いました。
普段、高校生が持っている語彙ではなかなか聞けないことが書かれている質問項目や、今の自分の気持ちを絵で表されたカードがあることによって、より高校生同士の深い内省を促していました。
参加した高校生の中には、今実際に地域に出て活動している生徒もいました。
その積み上げもあり、高校生は企画立案というテーマにおいて自分ごととして捉え、石川さんの話を聞いていました。
石川さんが高校生にお伝えしていた企画立案において大切なことは3つありました。
1つは、ゴールイメージを立てること。
そのプロジェクトをやることで、誰がどんな風に喜んでいるのかまで。詳しく、その時のゴール状況を頭の中で映像としてイメージする。
レポートとして文面に落とすだけではなく、映像としてイメージすることの大切さを伝えていました。
2つ目は、自分の好きなこと、得意なことで手段を決めるということ。
これは、今回のミラツクのテーマ「How to make fun!~楽しいことの作り方~」にも関係します。つまり、相手に喜んでもらうことも大切ですが、自分自身も楽しいということが重要だということです。「自分だから」できることはなんだろう。なかなか1人では考えづらいことも、友達と対話をしながら、考えることによって自分では見えない自分が発見できた様子がこのミラツクでは見られました。
最後の3つ目は、仲間を作り共有する。です。
自分1人ではできないことも仲間と協力してやることによって、より、早く目標が叶うこと、協働の大切さを自身の経験から高校生に伝えていました。
この石川さんのプログラムをきっかけにして、高校生の心に火が灯り実際に地域活動に挑戦した生徒さんがいました。
その生徒さんは、自分の好きなこと得意なことが「料理」で、「家族や友達以外の人にも自分の料理を食べてもらえる機会があれば嬉しいと思っていた」と言います。
そこから、石川さんの企画立案の講座を受けたことによって、ただ食べてもらうだけではなく、益田の食材を使って、地産地消の課題解決、益田は少子高齢化だから、子供からお年寄りまでが美味しいと思える、健康的なデザートを作りたい!
自分以外の人にとってのwinも考えながら企画を立てることができていました。
その高校生は地元企業のキヌヤさんが協力してくださり、一日限り自分たちの料理を試食していただく機会をいただきました。最後まで立派により遂げることができました。
高校生のやってみたい!という気持ちに寄り添った石川さんのミラツクだったからこそ、できたことだと思います。
高校生の心に火を灯し、行動に結びつける。これからの未来の担い手育成にもこのミラツクは寄与しています!
(文責 社会教育課 安孫子麗美)