第4回目のミライツクルプログラム(以下ミラツク)の講師は、吉田公民館主事の八坂美恵子さんです。
(吉田公民館主事さんとして、子どもから高齢者の幅広い年齢層、吉田のひとの多様なライフスタイルに合った、いろんなイベントづくりに挑戦し続けている八坂さんの記事は、コチラ【https://masudanohito.jp/公民館の顔~吉田公民館主事-八坂美恵子さん~/】から。)
この記事では、第4回目のミラツクの当日の様子をお伝えします。
◾️当日の様子
当日は、12人の高校生とコーディネータの3人の計15人が参加し、グループを4つに分けて、ミラツクがスタートしました。
そして、避難所を運営していくHUGというゲームを通して防災について一緒に考えていきました。
このゲームで高校生は、災害時、避難してきた人たちが避難所のどの場所で過ごしてもらうかをいろいろな人の状態や気持ちを考え、話し合いながら人やものの配置を決めていきます。
ゲーム中は、
「この人は高齢者だから、トイレが近いところにいてもらおう」
「赤ちゃんがいるっていうことは授乳室とかも必要なんじゃない?」
「受付は入り口に近いところのほうがいいよね」
といった、高校生が主体的に避難所の場を創っている様子がみられました。
ゲーム後の高校生からのつぶやきは、
「避難所って何が置いてあるの?」
「そもそも避難場所ってどこ?」
「避難することになったら、食料はどうするの?」
「飼っているペットはどうするんだろう?」
非日常の体験を通して、高校生の頭の中に自分の日常に落としたことによる様々な疑問がたくさん浮かんできたようです。
そんな高校生からの疑問や感想を受けて、吉田公民館主事の八坂さんは、高校生に
「子どもから、大人、高齢者。健康な人もいれば、怪我をしている人も、まだ小さい赤ちゃんを連れているお母さんもいます。色んな人の気持ちや状態を考えることは、色んな人の身になってできる限り避難所であっても心地よい場づくりをすること。きっと、いろんな人の気持ちや状態を考えて自分ができることをするということは、日常でも大切だよね」
講師として、吉田公民館主事さんとして、益田のひととして高校生に伝えていました。
防災というテーマから、講師自身が大切にしている価値観や想いを伝え、高校生がそれを受け、自分ごとにして考える。そのような往還が今回のミラツクでは見られました。
文責 NPO法人カタリバ職員 安孫子 麗美