当たり前の日常を幸せと思える人でありたい。
子どもが生まれたことがきっかけで、地域のつながりの大切さを意識するようになったんです。そんな時に知人に誘ってもらい、公民館主事になりました。でも最初はとっても大変でした。公民館の存在が地域の人々にあまり知られていなかったんです。
吉田地区は、とっても寛容だと思うんです。ひとりひとりが自分らしく生きることが出来る。けれども、困ったときに必ず助けてくれる人が必ずいる。自由なのにつながりが強い、そんなところだと思っています。益田で一番人口が多いからこそ、多様な営みがあって、多様な生き方が許される。そんなとても素敵なところです。でも公民館の存在は薄かった。「吉田公民館ってどこにあるんですか?」と言われることもよくありました。そんな時に他の公民館がしっかり地域に根付いている話を聞くんです。とってもさみしい思いをしていました。
それから、公民館をもっとたくさんの人に知ってほしくて、いろんな講座を企画するようになりました。高齢者向きのイベントは前々からやっていたけれど、それだけじゃなくて、子供向きにアウトドア教室をやってみたり、子育て世代の交流の場をつくったりと、吉田のひとの多様なライフスタイルに合った、いろんなイベントづくりに挑戦し続けました。
気が付いたらもう主事になって12年。いまではこの仕事が大好きです。多世代の多様な価値観に出会って成長することが出来るし、それだけじゃなくて、周りの人に「楽しい」を届けて、幸せにすることが出来ます。日々やりがいを感じながら働いています。
今そんな私は今とても幸せです。健康に生きられて、ご飯がおいしいと思えています。そして、一緒にご飯を食べてくれる家族や友達がいます。すごくちっぽけで、あたりまえなことかもしれない。そんなささやかな日常を幸せと感じられる心の余裕を持ち続けたいと思っています。
文責:人口拡大課