本記事は、地域を盛り上げるため、様々な想いをもってご活躍される事業者の方からお話をお聞きし、その内容をご紹介しています。

ボルダリングジムUNDER FOREST　佐々木　誠さん　のご紹介

～創業の想い、益田の若者に新たな娯楽を～

　益田市で楽しめるスポーツ・娯楽といえば、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか。例えば田舎の広大な土地を活かしたグランドゴルフやキャンプ、また夏には海水浴や川遊びなどでしょうか。
　そういった自然を活かした娯楽も益田の魅力ですが、一方、地元の中高生や若者からは「益田には遊ぶところが無いから都会に出たい」といった声を耳にします。

　確かに先ほど挙げたスポーツ・娯楽は、高齢者や家族連れの方々にとって楽しめるものであっても、若者にとっては少し物足りないのかもしれません。益田で生まれ育った若者が地元を自慢できないことに、私は以前から違和感を覚えていました。その想いが段々と膨らみ、ついに「益田に若者の娯楽が無いのなら、自分で作ればいい」と考え、そして形になったのがこのボルダリングジムUNDER FORESTです。

～気軽に楽しめる、ボルダリングの魅力～

　世の中には様々なスポーツやレジャーがありますが、その中で私は「若者が気軽に楽しめるスポーツ」としてボルダリングを選びました。理由は様々ですが、例えばサッカーやテニスといったスポーツと比べると「雨天などの天候に左右されない」、「一人でも遊べる」、「自身の運動能力に併せて難易度や目標を設定できる」といった特性があり、気軽に楽しめるスポーツとして魅力を感じたからです。

　開業場所もいくつか候補がありましたが、「学生が気軽に通える場所にしたい」という想いから、学生行動圏内にある小野沢ビル内にお店を構えました。
　また当時はボルダリングが2020（2021）東京オリンピックの正式種目として採用され、日本人女性選手がアジア大会や世界大会で好成績を収めるなど、非常に盛り上がりをみせていましたので、この活気を益田の若者にも感じて欲しい、元気になって欲しいといった想いを持っていました。

～人と人が繋がる、交流の場を目指して～

　このジムには身体能力の高い20~30代男性や上級者以外にも、小中高生や女性、或いは家族連れの方など、性別や年齢に関係なくご参加いただいています。
　またジムでは上級者が、初心者や子ども達に登り方をレクチャーするなど、ボルダリングをきっかけに参加者同士の交流が生まれています。
　まだまだ小さな繋がりですが、このような繋がりを今後も増やし続け、いずれはこのジムを地域の交流の場にしていきたいです。

～家族と仲間の支え、新たな挑戦～

　ジムの開業から今に至るまでには多くの課題や困難がありました。それらを乗り越えられたのは家族の支え、またお客さんの応援があったからです。特にこれから高校卒業を迎える娘は、今年から私と共にジムの経営を務めてくれます。嬉しい反面、親・経営者としての責務、プレッシャーを感じています。
　多くの支えをいただきここまでこれたUNDER FORESTですが、新しい娯楽の提供として、昨年からサップボード体験を始めています。ご存じない方も多いかもしれませんが、こちらはサーフボードよりも大きめの板を使い、クルージングはもちろん、板の上でヨガを楽しむなど、子どもや女性でも気軽に楽しめるハワイ発祥のマリンスポーツです。
　このように、これからもUNDERFORESTは益田に住む若者や子ども達が地元を自慢できるよう、魅力ある娯楽を提供し続けていきたいと思います。

文責：益田市産業支援センター

ボルダリングジム　UNDER FORESTについて
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください 。
UNDERFOREST公式ホームページ
URL：https://underforest2019.com