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2025年4月23日 (水)

益田のひとづくり教育,高校生

日々の暮らしを彩る“キッカケ基地”活動風景(2024年度・冬)

益田市では、高校生を中心とした、学校や家庭以外の第3の居場所(サードプレイス)づくりを行っています。これから進学や就職などを控え、ライフステージが変化していく時期の若者に対して、いろいろな人との出会いや交流、チャレンジのきっかけや機会などを生み出す“秘密基地”のような場所です。現在、益田拠点と、高津拠点の2つの拠点を設けています。(運営:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー)

地域や人の情報や思いが交錯するこの場所には、どのような人が集い、また、どのような時間が生まれているのでしょうか。今回は、2024年・冬のユタラボサードプレイスの風景を紹介します!

益田拠点の日常

みんなで作る、季節のイベント(12月)

クリスマスマーケットに向けて、来館者と一緒に日めくり形式のカウントダウンカレンダー作りを行いました。来館者と一緒に作っていくことで、イベント当日を心待ちにする雰囲気が生まれ、また、カレンダーをきっかけに出店者や当日の来館者も増加したようでした。準備段階から、益田拠点に集う人の協働でイベントを作り上げるというかたちをとることで、日ごろ益田拠点にかかわる人にとって参加しやすい企画となったのではないでしょうか。

新生活への期待と不安 来館者同士でエンパワー(2月)

卒業を控えた高校3年生の来館が増えた2月でした。3年生同士の対話で印象的だったのは、益田を離れたり友人と別れたりすることへの寂しさや不安を口にしつつも、互いに前向きになれるよう励まし合ったり帰省時に再会する約束をしたりしている点です。日頃からサードプレイスでは「不安な気持ちも口にできる雰囲気や関係性の醸成」と「気持ちよく過ごすための前向きな言葉がけ」を意識した場作りをしてきましたが、こうした思いが来館者同士のコミュニケーションにも波及してきたように感じました。

益田拠点の「ちょっと特別なひととき」

喫茶ブンブン~カフェでスペシャルケーキを(2月)

2/8(土)、バレンタインデーにちなみ「ケーキの日」として野稲さんの手製ケーキを提供しました。野稲さんは、現在子育て中の社会人ですが、高校生の時から益田拠点をサードプレイスとして利用していました。益田に戻ってから参加した地域の講座やイベントをきっかけに、趣味のお菓子作りを活かした交流企画をしたいと考えるようになり、このイベントが実現しました。

提供するケーキを決める過程では、益田拠点で知り合ったメンバーを招いた試作・試食会を開き、盛り付けなどについて検討を重ねました。さらに、そのメンバーは当日の運営も手伝ってくれることになり、当日は、ガトーショコラと、チョコプリン、シフォンケーキの3種を提供しました。ケーキを楽しみに来館する人も多く、ケーキが完売となるほどの人気で、大盛況のうちに「ケーキの日」は幕を下ろしました。作り方についての質問も飛び交い、大好きなケーキ作りでいろいろな人とコミュニケーションを楽しむことができた野稲さんは、今後も自分のペースでこのような活動を重ねたいと笑顔を見せてくれました。

高津拠点の日常

偶然出会った大学生がメンターに(1月)

県大会で課題探究の成果を発表することになった高校生がスタッフに相談しようと来館したところ、たまたま大学生も訪れていたため、アドバイスを求める場面がありました。大学生が親身になって発表資料を見てくれたこともあり、内容について具体的なことを相談しているうちに、せっかくだからと、後日あらためて発表を見てもらおうということになりました。後日高津拠点で開かれた模擬発表会では、大学生が伝え方への助言をしたり、本番のように質問をしたりしてくれました。そのおかげで、相談をもちかけた高校生は、聞き手を意識して発表内容を再検討することができたようです。

お菓子作りから広がる地域への関心(1月)

高津地区自治組織との共催で、高津の歴史に触れることをねらいとしたお菓子作りイベントがあり、日頃から探究活動やJRC部の活動でよく来館する高校生たちも手伝いに訪れました。イベントの対象は小学生で、柿本人麻呂に由来するキャラクター、「ひとまるくん」のアイシングクッキーを作るという活動が主でしたが、高校生たちも地域の方から高津拠点近くの様々な史跡について説明を受け、身近な場所の歴史について深く知ることができたと目を丸くしていました。

高津拠点の「ちょっと特別なひととき」

寒さも吹き飛ぶ!全力豆まき!(1月)

1/30(木)、益田翔陽高校JRC部の企画で、高津拠点を会場に節分の豆まきイベントが開催されました。当日はJRC部3名と有志高校生が進行役を務め、手製の鬼のかぶりものをして大いに盛り上げてくれたため、集まった小学生たちは大喜びで、鬼から逃げたり、豆を手に鬼を追いかけたりと走り回っていました。

平日放課後の実施だったにもかかわらず、25名を超える人が集まる大きなイベントとなり、一緒に身体を動かすなかで交流も深まったようで、イベント後には小学生、中学生、高校生が交ざり合ったチームでサッカーを楽しむ姿も見られました。寒いなかでの開催ではありましたが、参加した子どもたちはもちろん、企画した高校生たちも、心身ともに暖かい時間を過ごすことができたようです。子どもたちが帰った後は、高校生だけで高津拠点の館内に集まり、今後の活動について話し合いをしたり、身体を休めてくつろいだりして、英気を養っていました。

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