大学のないまち、益田市。
ですが、このまちでは、多くの大学生が学び、地域住民と活動しています。
その事例の一つが、大正大学地域創生学部の地域実習です。
益田市は2017年、まちづくりや人材育成などの分野で連携する包括協定を大正大学と締結しており、毎年10月に地域実習の受け入れを行っています。
これまでの大正大学の地域実習は例年2週間でしたが、今年度からは実習期間が拡充され、益田市で1か月間の実習を行うことに。地域づくりへの関心が高い学生9名が、益田市で活動しました。
今年の学生たちの特徴は、これまでの経験を通して、自身の地元といった大切な地域があり、「自分の力で地域創生をしていきたい」という思いを持っていること。
学生たちは、一般社団法人豊かな暮らしラボラトリーの提供するプログラムに沿って、地域で様々な経験をしていきます。
これから4つの記事を通して、2025年の地域実習の様子をお伝えしていきます。
地域実習の目的とは?
益田市版の地域実習には、2つの目的があります。
一つは、地域創生の益田モデルを学ぶこと。益田市で取り組まれている「ひとづくり」を中心としたまちづくりの施策について学びます。
もう一つは、これからの生き方を考えている大学生の年代だからこそ、自身の生き方、暮らしのあり方を考える機会とすること。
人生の中には、「仕事」「家庭」「地域」「趣味」「伝統芸能」といったように、様々な時間があります。そうした時間を実際に体現している人と出会い、交流し、一緒に活動することを通して、自分は暮らしの中でどんな時間を大切にしたいのかを考える機会にしてほしいという願いを込めてプログラムを作っています。

地域実習スタート!
いよいよ、2025年の地域実習がスタートしました。
1日目は、地域実習のガイダンスから。
まずは学生たちの自己紹介。
「益田市出身の大正大生から話を聞いて興味を持った」
「益田市の事例を通して、地元で活かせるものを探したい」
「益田の教育をモデルにしながら自身のテーマについて探求していきたい」
など、益田市を実習先に選んだ理由も、人によって様々です。

それから、地域実習の前提となる益田市の概要についてお話しました。
益田市と一言で言っても、公民館や地域自治組織を中心に、20地区それぞれの特色のあるまちづくりが行われていること。「過疎」発祥のまちでありながら、近年このまちにIターン移住してくる若者や、大学を休学して活動する大学生が増えてきていること。その上で、「ひとが育ち、輝くまち 益田」を目指した取組の全体像についてお伝えしていきます。

ガイダンスの最後には、ワークショップを実施。
自身の「研究テーマ」は何か、「地域創生とは何がどのようになることなのか」、「益田での実習期間の間に学びたいことは何か」、について考えるラベルワークを実施しました。
益田での実習期間の間に学びたいことは、
・地元で活動するためのロールモデルを益田で探したい
・地元の人たちがよりよく暮らすためには、どのようなことができるのか
といったように、意欲を感じられる回答ばかり。
この学生たちが1ヶ月の実習期間の中で、どのようなことを感じ、どのようなものを学びとして持ち帰るのか、とても楽しみです。


午後からは、益田市役所に伺い、益田市が取り組む「ひとづくり」施策について学ばせていただきました。
「ひとが育ち、輝くまち 益田」というコンセプトのもと、益田市の事業がどのように展開されているのか、中間支援組織とどのように協働をおこなっているのか、地域を巻き込んだ活動はどのようなものがあるのか。
益田市における、「ひとづくり」や「地域づくり」の具体的な施策について学ぶ機会となり、ガイダンス全体を通して、「早く実際の地域に行ってみたい」とこれからの実習に期待を膨らませている様子でした。

ガイダンスを終えて、地域で活動する準備ができました。記事のpart2では、実際に地域で活動する様子をお伝えしていきますので、ぜひそちらもご覧ください。
文責:益田市地域振興課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー