2021年4月22日 (木)

益田のひとづくり仕事,働くひと地域づくり

身近な人の助けに

島根県立石見高等看護学院卒業生で、現在、益田赤十字病院 手術室で勤務されている能美容子看護師にお話しを伺いました。

諦めていた看護師に

 小さいころに母親が病気をして、看護師の存在は身近に感じていました。元々看護師への憧れはありましたが、あまり勉強が得意ではないので、高校進学の際は、看護師になることを諦めていました。就職を見据えて明誠高校の情報科に進学しましたが、看護師への想いを諦めきれず、再度看護師を目指すために頑張りました。
 その結果、高校の先生の協力もあって島根県立石見高等看護学院(以下、石見高看と表記)の地域推薦枠をいただくことができました。

益田にいたいのは、たくさんの「支え」

 石見高看を進学先に選択したのは、家族や知っている人たちがいる環境で勉強をしたいと思ったからです。
 益田市を出たいと思ったことは一度もありません。
 実際に石見高看に進学してみて、家族やたくさんの人の支えがあって一人じゃない環境の中で学ぶことができたと思います。
 益田赤十字病院(以下、益田日赤と表記)の実習に来た時も指導担当の看護師さんからサポートもいただけましたし、自分が育った益田で経験を積むことで、地元の良さも感じられてよかったです。
 国家試験の勉強でも学校の先生に助けていただき、友達と励まし合うことで大変な中でも楽しく取り組めたと思います。

仲間と刺激し合いながら

 実習に対しては怖いイメージを持っていました。怖いというのは、緊張や不安からそう感じていたからです。
 教科書に書いてあることが全てではなく、実際の患者さんにとってどういう関わり方が必要なのかを学ぶのが実習です。
 患者さん自身の個別性もあるので、たくさん悩むことがありましたが、学校の先生に、助言をいただいたりして少しずつ学んでいきました。
 また同級生とも刺激し合いながら実習ができました。お互いの経験や情報を交換しながら知識を深めていったので、同級生との団結力が強くなったと思います。
 今は、それぞれ家庭を持ったためなかなか会えませんが、連絡をとるなどして、今でもつながりがあります。

手術室での仕事

 益田日赤に就職してから5年間病棟にいて、2年前に今の手術室に異動しました。
 手術室の看護師には大きく2つの役割があります。1つは、器械出しの看護師で、医師に直接器械を渡す仕事です。医師がスムーズに手術できるようお手伝いします。もう1つは外回りの看護師で、手術全体のサポートを行う仕事です。
 患者さんの心身のケアに加え、手術を安全、円滑に進行できるよう、物品出しや手術の調整と工夫をします。
 当院では手術前の麻酔科診察から看護師が直接患者さんの様子をみて情報収集を行っています。患者さんの個別性を踏まえて、手術後のリスク(合併症のリスク等)を分析・評価して先輩看護師からも意見をもらいながら手術を行っています。
 手術は医師や様々な職種の人が関わっているため、手術が始まる前に綿密に打ち合わせをしています。

1人ではなくチームで

 最初は手術室に対して、怖い、厳しいというイメージを持っていました。
 実際に緊張感のある場面がずっと続くので大変ではありますが、無事に手術が終わった時は達成感がありますし、患者さんのお部屋に訪問した時に「こうしてくれたからよかったよ!」と言ってくださった時はとても嬉しいです。
 病棟のときは手術前と手術後の様子しかわからなかったですが、今では手術中にどういうことをしているのか、解剖生理等も含め、自分の知識が深まっていき、スキルアップにつながっています。
 また、手術室の女性スタッフはミッフィーちゃんの服を着て仕事をしています。手術室は怖いイメージを持たれる患者さんが多いのですが、この服を見て緊張した患者さんの表情が和らぎ喜んでもらえたりします。仕事をしていく内に最初に感じていたイメージはなくなりました。

患者さんにとって良い選択を

 益田は大きい病院や施設が多くあるわけではありません。
 もっと大きい病院で治療を受けたいという患者さんもおられますが、益田にいることで望んだ治療が受けられないとか、最期の過ごし方が制限されるのは良くないと思っています。
 地域性も含めて患者さん自身が考えている自分の過ごし方や治療の選択ができるように看護師としてサポートをしていきたいです。

益田で看護師として働く良さ

 冒頭でも少し触れましたが、身近に家族もいますし、昔から知っている方も少なくないので、自分が看たいという思いもありますし、逆に支えられていることも実感できます。
 仕事で必要な知識は益田でも得ることができると考えています。地域に関係なく、研修やセミナーにも参加できるので、今自分にできることを考えて益田で勉強を重ねていってもいいのかなと思います。
 これはエピソードの1つなのですが、近所の方が入院されたとき私の顔をみてとても喜んでくれました。身近にいた人の助けになることができて、携われてよかったなと思っています。

ゆったりとした益田暮らし

 手術室の勤務になってから基本カレンダー通りのシフトになったので、夜はゆっくり過ごせます。
 土日は、散歩に出かけたり映画を観たりして過ごしています。
 今は寒いので乗れていないのですが、自転車に乗って海を見に行くこともあります。
 益田は海も山も近く、大きい道路でなければ交通量もさほど多くないので、ゆったりと自分の時間を過ごすことができています。

石見高看で看護師を目指す後輩に伝えたいこと

 学生のときは、毎日が忙しくて挫折しそうになることもきっとあると思います。
 ですが、患者さんとの関わりで得られるものがたくさんありますし、仕事をする中でも充実しているなと思う部分がたくさんあるので、諦めずに挑戦していただきたいです。

私なりの看護

 手術室では、まだ自分の経験が浅いので、これから先輩方の看護している姿を見ながら自分なりに手術室での看護を確立していきたいと思っています。
 自分だけでは解決できない問題も先輩方に聞くといろいろなアイデアや助言をいただけます。患者さんのために仕事をしていきたいと思います。

能美容子(のうみ ようこ)

明誠高校情報科卒業後、地域枠推薦制度で島根県立石見高等看護学院に進学。
島根県立石見高等看護学院卒業後益田赤十字病院勤務。現在は手術室の看護師として勤務中。

文責:益田市人口拡大課/健康増進課地域医療対策室

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