益田市の「ライフキャリア教育」の一環として取り組んでいるミライツクルプログラム
前回は、「ミライツクルプログラムとは?」についてご紹介しました。
(前回の記事はこちらをご覧ください)
今回は、「ミライツクルプログラム」をきっかけに、高校生がどのように地域に飛び出したのかの物語を皆さんにお届けします。
日本遺産認定を受けて
2020年、中世の益田にまつわるストーリー「中世日本の傑作 益田を味わう -地方の時代に輝き再び-」が日本遺産に認定されました。その認定をうけ、2021年11月に住民60名以上が集まり、市民劇「中世益田氏」が上演されました。
そこで、ミライツクルプログラムも市民劇とコラボ!日本遺産記念 市民劇「中世益田氏」作成委員会の齋藤雅寛さん・岡田航汰さんをTATSUZINにお迎えし、演劇の魅力に触れるプログラムを開催しました。
ミライツクルプログラム「演劇」体験で、自分の可能性を拡げよう!
まず、TATSUZINの齋藤さん、岡田さんから、ご自身の演劇のキャリアや、演劇に関する想いを聞きました。
その後、日本遺産に登録された益田のストーリーについてレクチャーを受けました。益田の特徴は、「近世」がないこと。中世末期に益田家が須佐に移動し、津和野藩と浜田藩によって分割されたことで、益田は中世の色が濃く残る街になりました。その経緯を知る時間を取りました。
最後に演劇体験を行いました。実際に市民劇で使う台本を使用し、その1シーンをTATSUZINに指導してもらいながら演じきりました。最後には、TATSUZINお2人による大迫力の演技も!「楽しかった」「演劇の魅力を感じられた」などの感想が上がりました。
□いざ、市民劇へ!
ミライツクルプログラムの参加者の中から、益田高校に通う2年生の2人が市民劇への出演を決めました!2人とも、芸術系の進路を志望しています。なかなか舞台経験ができない中でのこの市民劇。慣れないながらも、楽しく前向きに参加をしてくれました。
練習は9月からスタート。最初は発声練習・滑舌練習・ストレッチなどの基礎練習から。そして、徐々に台本をもった練習に移っていきました。勉強と部活との両立の中、二人は一つの劇の中で何役も担当。劇中の着替えや長い台本などに四苦八苦しながらも、最後までやり切りました。
□参加してくれた高校生のコメント
市民劇にまで参加した2人の高校生からコメントをいただきました。
三浦さん
「最初は演劇に不慣れで、自分のことを出すことができず苦労しました。今後自分の夢を叶えるために、演劇の基礎を学べてすごくいい経験になりました。今回わかった自分に足りない力を、今後蓄えていこうと思います」
志田原さん
「今まで教わったことのないことを学べてすごく貴重な機会になりました。実際に演劇をすることで、これまで学んだことを実感を持って理解することができました。また、同時に一つの演劇を完成させるのに、思っていたより多くの労力がかかることも学べました。やっぱり演劇って面白いなって改めて感じさせてもらいました」
2人とも素敵なコメントありがとうございました。
次回の記事では、また別の事例をご紹介します。
文責:益田市協働のひとづくり推進課