益田市の各地区において、コロナ禍で延期・中止・縮小されてきた地域行事が平常通り行われることが増えはじめてきました。その中で、担い手の高齢化や減少といった課題が出てきており、「イベントの担い手がいない」といった地域の声を聞くことが増えました。
一方で、「休日の過ごし方の選択肢を増やしたい」「仕事以外の時間で地域に関わりたい」「誰かの役に立つことをやってみたい」という若手社会人の声を聞くようになりました。
地域と若手社会人が繋がり、担い手不足で困っている地域イベントに若手社会人がお手伝いとして参加した事例の一つである「豊川地区文化祭」を紹介します。
豊川地区文化祭とは
人口約800人の豊かな自然に囲まれた豊川(とよかわ)地区で行われた「豊川地区文化祭」。
地区内の有志による出店や、小学生・園児・地域の方の作品展示、園児のダンスや小学生の合唱、地域の方々の琴の演奏やフラダンスなどのステージ発表が行われました。今年はコロナの制限がなくなり、4年ぶりに飲食ブースが復活し、大盛況でした。
豊川地区文化祭での射的屋出店のお手伝い
学生時代のように出店をしてみたいと思っていた若手社会人の松浦さんは、2023年12月10日(日)に行われた「豊川地区文化祭」で射的屋出店のお手伝いをしました。
ポップ作りや看板づくりを任された松浦さんは、「自分のやりたいようにアレンジをどんどん加えて、楽しみながら看板を作ろう」と、いきいきと作業に当たり、多くの人の目を引く看板やポップを完成させました。また地域の小学生がより楽しめるように、射的ルールを変えるなどの工夫を重ねました。その結果、何回も並んで楽しもうとする小学生も現れ、大盛況の人気企画として一日中賑わいを見せました。
松浦さんは、「忙しいながらも普段はできない経験ができてとても楽しかった。今後もぜひ参加をしたいのでまたイベントがあれば知りたい」と話していました。
大人気企画を成功させたことで、今後も積極的に地域活動に関わりたいと思えるようになったのではないでしょうか。
地域活動の一歩目として「地域イベントでの出店のお手伝い」は、仕事以外で何かしたいと思っている人にとって、地域に関わることのきっかけになるのではないでしょうか。
地域での活動を「生活の中の楽しみの一つ」と捉えられる人が増えるよう、今後もきっかけを届けていきます。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー
「豊川地区文化祭のお手伝い」のポートフォリオは下記からダウンロードできます。