2024年8月7日 (水)

益田のひとづくり仕事,働くひと

私は火、武器は氷

山陰の美味しい魚を全国に届ける「山陰ぶち旨グルメ」を手がけている齋藤圭吾さん。
その他にも、夏まつりなどのイベント企画など多方面で活躍する齋藤さんに、その原動力についてお話を伺いました。

-「山陰ぶち旨グルメ」とは・・・
地元の祭りや実店舗で大人気!
日本海の魚と美都町産の柚子を使用した漬け丼と棒寿司を冷凍(急速冷凍技術「3Dフリーザー」を用いて、細胞組織を壊さず「限りなく新鮮に近い」状態)真空パックでお届けしています。

居食処あんじょうのInstagramはこちらです。

白イカ、境港サーモン漬け丼の素

-これまでの経歴を教えてください。

高校生の時に、家族経営でやっている居食処あんじょうでアルバイトをしていました。
アルバイトを通して、接客業の面白さを知ったことをきっかけに、広島県にあるホテルの専門学校に2年間通い、卒業後レストランサービスの提供や美容室とオーダースーツと飲食店が一緒になったサロンで2年間働いたんです。広島県に居た4年間が、今の私の基盤を作ってくれた大切な時間になりました。

その後、益田へ帰り今は居食処あんじょうで働いています。このお店で急速冷凍技術と出会い、山陰ぶち旨グルメに携わっています。

-先ほどおっしゃっていた「今の私の基盤」について教えてください。

広島県に居た時に、異業種が集まってビジネスをしていたり、1つの働き方にとらわれない働き方に出会い、感動しました。自分もそういった働き方をしていきたいという思いが、今の私の基盤となっています。

ずっと飲食店として経営してきた居食処あんじょうですが、飲食店や居酒屋店員としてだけの働き方だけでなく、「あんじょう夏まつり」の開催や地域のイベントへの参加、県外へ出店するなど色々なことに挑戦してきました。これからは、引き続き県外への出店等も続けていきながら、益田の問題解決や益田のいいところを発信する立場としても活躍していきたいと思っています。

-お話の中で「益田の問題解決する立場になっていきたい」とのことでしたが、齋藤さんの思う益田の問題や解決する立場についてもう少し詳しく教えてください。

私は、食品ロスや人手不足が深刻だと感じています。

このままでは、益田の豊かさが失われていく気がするので、その解決策として新しい働き方や食材の使い方を提案していきたいです。

例えば、釣りが趣味の方が飲食店で自分の釣ってきたものを自分の手でお客様に届けるだけでもストーリーが生まれます。農家も同じことです。本業で農家をされている場合、人手が足りない時には飲食店の人が手伝いに行く。逆に収穫作業がない時には、飲食店で働くことができ、双方の助け合いが可能になります。そういった働き方って都会では絶対にできないことなんですよ。
私も、店舗で提供したり山陰ぶち旨グルメで使う食材を漁船に乗って釣りに行ったり、農家さんの畑に直接足を運んで野菜のいろはを学んでいます。
実際に遊漁船で働く友人からも自分で釣った魚が使われて自分で提供できる環境で働いてみたいと相談を受けています。
こういった働き方を提案していくことで、少しでも人手不足の問題が解消していけば嬉しいですね。

それに、料理だけでなく、そういった働き方をされている漁師や農家の方の背景や思いも一緒にSNSで発信できれば、益田のおいしい食材をより多くの人に知ってもらえますよね。
SNS時代だからこそ、そういった形で食品ロスの問題に対しても力になれるのではないかと思っています。

-今後の目標を教えてください。

食品ロスを解決するために、新しい食材の使い方として、冷凍真空パックされている地物を使った料理を益田市内や全国に届けたい。
居食処あんじょうには急速冷凍技術があるので、それができるんですよ。

そうやって届けた料理を食べた人たちが、食を通して益田の良いところを再発見でき、益田のことをたくさんの人に知ってもらえるように、山陰ぶち旨グルメはもちろん、益田のおいしい食材を居食処あんじょうから届けたいと思っています。

食材だけでなく、漁師や農家の方の思いも一緒に届けたい。
この生まれ育った益田で何かを成し遂げたいという「思いの火」は受け継がれたり、ぶつかって大きくなります。
人の本質は「思いの火」と学び、日々私の火を大きくしていきます。

のどぐろ棒寿司(どんちっちのどぐろ)・あなご棒寿司(おろち穴子)・境港サーモン寿し(山陰境港サーモン)

-貴重なお話ありがとうございました!

文責:益田市産業支援センター

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2024年8月7日 (水)

益田のひとづくり仕事,働くひと

目標は達成できた、だから続けていくことを大事にしたい

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