こんにちは。益田市内の高校3年生の大石怜奈です。
私は益田生まれ益田育ちの益田っ子。身近にある人口減少などの益田が抱える課題を解決したい!! 地域発展に貢献したい! と漠然と考えていたけれど、これまでアクションを起こすことができず時間ばかり過ぎていきました。
そんな中、高校の授業で益田の地域の現状について改めて知る機会があったり、ユタラボとの出会いがあったことで、「大きなアクションを起こすのは難しいかもしれないけれど、私だからできることをやってみたい!」と思い、ユタラボの皆さんに手助けをしてもらいながら今のU・Iターン者に着目した益田の活性化について活動を開始しました。
素敵な大人たちを探そう ~U・Iターン者インタビュー~
まず益田市に住むU・Iターン者の話を聞くことにしました。市役所や私の住む地区の公民館、ユタラボで働く方々の中で、U・Iターンをしてきた素敵な大人たちを紹介してもらいながらインタビューを進めました。
U・Iターンしてきた理由や状況はそれぞれ異なるけれど、皆さんが口をそろえて、「益田が持つ魅力は「豊かな自然」「人とのつながり」だ」と言われました。
「あたりまえ」が益田の宝
益田に住んでいる人は、自然が身近にあるのは当たり前。でも都会では、海に行くまで車で数時間がかかるなど、豊かな自然は身近になく、「海・山・川」は時間をかけて遊びに行く「場所」のようなものだそうです。
あなたのまわりの「あたりまえ」も、見方を変えてみると大切な「宝物」になるかもしれません。益田には、持石海岸の夕陽や清流日本一の高津川、匹見町の新緑・紅葉。美都の桜など見渡せばとても素晴らしい自然にあふれています。
また、私にとって意外だったのは、「益田は生活しやすいよ」という言葉。日常生活で必要なお店や病院などはきちんと揃っているし、人々の温もりが感じられる街だと。私たちは、益田には大きなショッピングセンターもないし映画館もない街だから人が集まらないと思ってしまうけれど、移住してくる人たちが求めているのは、そんな理由ではないのだと実感しました。
人とのつながりは縁を結ぶ(出会いの縁)
それでは、U・Iターンをする人たちはなぜ益田に来たのでしょう?
人を呼び寄せるのは「人」。今回、お話を聞いたIターン者の中で益田のライフキャリア教育を知り、自分も携わりたいと思いを持って移住して来た方がおられました。この方は、益田でライフキャリア教育に取り組んでいる方から「興味があるなら益田に来て一緒にやろうよ」と誘われたことがきっかけ。また、益田に来て良かったことは色々な人との出会いが得られたことと言われる方もおられました。
このことを知り、「魅力を持った人」が人を呼び寄せるのではないかと考えました。益田にはまだまだ私たちの知らない「魅力を持った人」がたくさんいるはずです。そのような人たちと、都会のIターンに興味がある人やこれから都会に出ていこうとする高校生をつなぐことができれば、きっと移り住んでくる人たちは増えるのではないでしょうか。
この方策のメリット
・都会の若者が気軽に益田へ移住してこられる(益田へ移住するハードルが下がる)
・若者の人生経験が豊かになる
・益田に若者が増える
・益田の良さを知る人が増える
この方策を後押しする対策
・若者がやりたいことに適した地区に住まいを提供(空き家バンク/リノベ)
・移動手段の確保(循環バス、カーシェアリングのシステム/サブスク)
・出会いの場の提供(都会の若者たちへのアピール)
・魅力的な人、取り組みの情報発信(SNSの活用、影響力のある人を巻き込む)
今、私ができること・・・シャベリバの企画・開催
「益田には何もないから、将来はずっと都会で暮らしたい」という益田の高校生は非常に多いと思います。そんな高校生たちにU・Iターン者との対話を通して、益田の魅力・益田の良さを再発見してもらい、一度は進学などで外に出たとしても、また益田に戻ってくる「循環」のきっかけとなる企画を考えています。
まとめ
今回のインタビューを通して、U・Iターン者の益田に対する思いや益田出身の私も気づかなかった益田の魅力や改善すべき点について知ることができました。また様々な人の経験や考え方に触れて、自分自身の視野が広がった気がしています。
インタビューをする中で、U・Iターンの方が次にインタビューをする人を紹介してくれたり、自分では出会うことがなかった人たちと出会うことができました。これはまさに縁であり、益田の魅力である人のつながりを実感できたことはとてもうれしかったです。
私自身、今回の活動で得た縁を大事に、またこれからもこのような縁をつなげていきたいと思っています。今回のインタビューに快く協力してくださった方々、活動を支えてくださった方々、本当にありがとうございました。
次回、私が企画した「シャベリバ」について、お伝えしたいと思います。
取材:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市人口拡大課