今年で3年目を迎えた、「益田市地域づくりフォーラム」。
「こうなったらいいな」「やってみたい」などの想いをカタチにした、子どもから大人までの実践発表会です。
この記事では、益田市主催・一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー(以下、ユタラボ)運営のもと、令和7年2月1日(土)に開催された益田市地域づくりフォーラムの様子についてお伝えします。
140名以上が集まり、益田の「地域」への想いを語りあう
今回のフォーラムは、初めての益田養護学校での開催。益田養護学校は「地域連携セクション」という部署を立ち上げて、地域に開かれた学校を目指して活動されており、今回のフォーラムの運営にも多大なご協力をいただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、140名を超える参加者の方々が集まりました。会が始まる前から参加者同士の会話が飛び交うあたたかい場が生まれていました。

まずはオープニングセッション。オープニング動画が流れた後、山本市長による開会宣言でスタートです。

今回のフォーラムの総合司会は、大正大学地域創生学科3年の、神谷ここのさん。昨年度に益田市で実習をしたことをきっかけに、1年間大学を休学して益田市で活動している彼女から、「ぜひみなさん一緒に、素敵な活動を学び合いましょう」と語られました。

地域づくりフォーラムの目的は、日々地域づくりに関わっているみなさん同士で集い、日々の頑張りを発表し、讃え合い、学び合うことを通じて、来年度に向けて「もっと頑張ってみようかな」と思えるようになること。
仕事や学校、家庭など、様々なことがある中で、「地域で活動したい」という思いで行動することや、休日にもかかわらず集まり、学び合っていることは、決して当たり前のことではありません。
だからこそ、このフォーラムでは、地域づくりに励む人同士が楽しく交流し、お互いの頑張りを尊重し、良いところを認め合い、普段の活動だけでは知り得ない気づきが生まれることを目指しています。
つながりづくりを大事にしているため、オープニングにもその仕掛けがあります。目的を共有した後は、参加者全員で自己紹介タイム。ペアを変えながら、できるだけ多くの人と自己紹介をする時間です。初めましての方同士もたくさんいらっしゃったにもかかわらず、この時点で会場のあちらこちらで会話が弾んでいる様子が見られました。

オモイをカタチにした、子どもから大人までの実践
オープニングの後は、2回の分科会発表が行われました。6つの会場に分かれ、合計12団体が日々の活動を発表したり、参加者を巻き込んで活動体験を実施したりしました。大人はもちろん、小中高生による発表も多くありました。



その後の参加者同士の対話の時間には、参加者が「学びだと感じたこと」「自分の地域の活動で活かしたいこと」などを活発に語り合う様子が見られました。
そして、分科会の最後には、発表してくださった方々に、参加者からエールを込めてメッセージを送りました。

来年度に向けて、目標を語り合う
フォーラムの最後には、また全体の場に戻り、クロージングセッション。
まずは、今回ゲストで来ていただいた、大正大学地域創生学部の高橋若木先生に、益田市の実践についてご講評をいただきました。
高橋先生からは、世代を超えたつながりがあり子どもから大人までが主体者となって活動していること、地域づくりを「課題解決」と捉えるのではなく、「自分たちがまずは楽しむ」ことを大事にしているからこそ持続的な取り組みになっているということなど、益田市の取り組みの良い点をたくさん語っていただきました。普段、地域づくりに携わっている参加者の方々にとって、励みになる時間となりました。

その後は、参加者同士の対話の時間。今回の学びと、来年度に向けて頑張りたいと思ったことの2つについて語り合いました。
参加者からは、「若い学生のパワーを借りながら地域を盛り上げることがとても必要だと感じました」「自分たちができることをできる形でやってみようというスモールスタートのやり方を、新しい考え方として得ることができました」といった声が上がっていました。

最後は、主催の益田市より挨拶。連携のまちづくり推進課の田原課長より、今後の益田市の方針が語られました。

そして、総合司会の神谷さんが「ここに集まっているみなさんのこれからへのエールを込めて、大きな拍手で終わりたいと思います」と締めくくり、会場は大きな拍手で包まれました。
3回目を迎えた地域づくりフォーラムも、大盛況のうちに幕を閉じました。この機会が、日頃地域づくりに取り組んでいる方々にとって、「やっていてよかった」「もっと頑張りたい」と感じられる機会になっていれば幸いです。
当日の様子をより知りたい方は、ぜひこちらの動画もご覧ください。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー