益田市UIターン者サポート宣言企業 企業紹介
株式会社 マックスサポート
益田駅前ビルEAGAには、ある企業の益田拠点が入っています。
その企業とは、鳥取県米子市に誘致企業として設立された株式会社マックスサポートです。
益田以外に米子、福岡の大牟田、熊本の荒尾、そして東京の新宿に拠点を設けるマックスサポートはどんな仕事をしているのでしょうか。今回は、益田センター拠点長兼部長職の三浦 純さんにお話をお聞きしました。
黒子となって企業を支える
三浦さん 2004年に株式会社光通信の資本100%で米子市に設立されました。
その後、2010年に現在のグループ会社である株式会社NLNと株式会社光通信の間で資本提携が交わされ、株式会社NLNの連結子会社となりました。この益田拠点は元々、ジャパン・ホットラインという別会社でした。その後、2017年にグループ会社のマックスサポートに合併し活動をしています。
2005年に益田市の誘致企業として益田拠点は設立されました。
この益田拠点ではどのような業務を行っているのでしょうか。
三浦さん 設立当初から「コールセンター業務」を基盤として、テレマーケティング・アウトソーシング業務やインバウンド業務、訪問販売業務、自社商品であるインターネットサービス商品、コンテンツ商品の運営業務など、様々な業務を行っています。
その中で、益田センターは主に大手メーカーのバックヤード業務の請負を担っています。
バックヤード業務というのは、電話応対の代行業務や顧客管理・商材管理から商品の取次、書面作成・発送業務、WEBページの制作、管理システムの構築などを指します。クライアントとしては、大手通信企業や大手家電メーカー、さらには国外の大手通信機器メーカーがあり、その企業さんのバックヤード業務をこの益田拠点内で行っています。
バックヤード業務の多くは、個人作業が多くなってしまいます。
その中でどのように社員同士の連携やつながりを担保しているのでしょうか。
三浦さん 福利厚生制度で社員同士のつながりをサポートしています。
コロナ禍の前までは、チームワークの確立や従業員の連携を高めるために、月に1回、従業員中心の決起会を様々な形で開催していました。その決起会の費用として、毎月1人2000円までは会社から福利厚生として負担をしています。決起会での従業員のコミュニケーションを通じて、日頃からの連携につながればと思っています。
マックスサポートの業務の1つに、アウトバウンドサービス(電話発信業務)があります。その中でシニア人材の採用を行ったり、顧客属性を分析した戦略の設計を行っているそうですが、具体的にお聞きしました。
三浦さん 電話対応業務自体は、日本語が話せてある程度の接客マナーがあれば、若年層でもある程度の年齢の方でもある程度は対応ができるんです。あえてシニア層に狙っているのは、商材が影響しています。
例えば、選挙に関するアンケート調査や年配の方向けの漢方薬・健康食品の需要遡求のフォローコールを行う際にシニア人材を活用できれば、よりリアルに商品案内ができるところが狙いです。
実は、マックスサポートの仕事のほとんどが業務委託。
そのため、自社の名前が社会に出ることはほとんどないそうです。
三浦さん 普段多くの方々が知っているメーカーや企業さんの外注先として、コールセンター機能や顧客管理・システム開発などを含めて総合的なバックヤードの仕事を受託できるということで交渉・商談を行っています。
ここでの仕事内容は秘密保持・情報漏洩の観点で口外禁止なのですが、年月の経過とともに、携わる業務の規模も売上もクライアントのネームバリューも大きくなっています。そのため、私たち従業員も会社とともに成長していると感じることが日々のやりがいにつながっていると思います。また、ネームバリューのある会社の仕事に携われていることが従業員にとっては、やりがいにつながっているのではないでしょうか。
苦難を乗り越えた先に
1人では乗り越えられない問題にぶつかっても、
仲間がいることで問題を解消し、次のステップに辿り着ける瞬間が自分のやりがいだと感じている三浦さん。そんな三浦さんは、これまでどんな生き方を歩んできたのでしょうか。
三浦さん 私は益田出身で、高校卒業後は都会への憧れもあり、地元を離れて大阪でパソコンを学びました。ただ、地に足をつけて働くとなると地元がいいなと思っていましたし、地元に還元したいと思い、Uターンすることを決めました。
元々、パソコンが好きだったことで、インターネットやパソコンの分野に携われる仕事につきたいなと思っていました。また、通信事業であれば、拠点を東京や大阪ではなく、益田でもできるのではないかと思い、益田を拠点に活動しています。
営業職を得意としていた三浦さん。
2011年からはコールセンター業務におけるインバウンド業務の立ち上げを新たに行うなど益田拠点の事業基盤を作っていったそうです。
その中で苦しい時期もありました…と三浦さんは話します。
三浦さん 2011年の東日本大震災が1つ目の苦労した時期です。業務の多くが東京のクライアントで、そのお客さんの業務が停止してしまい丸1ヶ月何もできない時もありました。
会社運営に苦労したことで2014年にオーナーから拠点を閉鎖するよう言及されたこともありましたが、その苦難を乗り越えたことで今や国内大手といわれる企業やメーカー様のお仕事を受諾させていただいています。また、世界規模の外資企業のバックヤード業務も2019年から業務委託で請負しており、会社として大きく成長を感じています。
企業PRが足りないことで、多くの優秀な人材と出会えていないことを現在の課題と考えている三浦さん。優秀な人材を確保するための1つとして、UIターン者サポート宣言企業にも登録をされたそうです。
三浦さん 益田拠点にいる85名の従業員のうち、県外出身者が全体の3割となる26名います。その中には、益田に縁もゆかりもない人がIターンして益田に来て生活・仕事をしていて、益田が良い街だと言っています。
現在話題のスマートシティモデルにもなっている益田ですが、BCP(Business Continuity Plan)対策においても災害が少ないなど多くの利点があります。県外の方に益田のことを知ってもらい、地元に帰る・Iターンで来ることで益田が盛り上がればいいですね。
業務委託で任せられている仕事や新規業務におけるスペシャリストを確保すべく、ヘッドハンティングを行い人材確保につなげていることも三浦さんは話してくださいました。
地域社会に貢献できる企業を目指して
そんなマックスサポートの益田拠点は、障がい者雇用にも力を入れているといいます。
三浦さん 益田拠点の障がい者雇用比率が11%(内:常用雇用7.23%)なんです。障がい者の方でコミュニケーションが苦手な方でも、タイピングやプログラミングが得意な方が多くいます。
そのため、電話の対応ができなくても、WEB制作やシステム構築・顧客管理を障がい者の方が行えるんです。そういった人材が益田にはまだ埋もれているので、障がい者が活躍できる場所を今後も提供していきたいですね。
今後どんな人と働きたいのか、そしてこれからの会社のビジョンについてお伺いしました。
三浦さん ただなんとなく仕事をする人よりも、お金を稼ぎたい・旅行に行きたいなど夢や目標を持っている人や向上心がある人、積極的に仕事を覚えようと努力できる人に来てもらいたいですね。パソコンスキルやITリテラシーがなくても、研修や仕事を通じて覚えることができますし、この会社を跳び箱のジャンプ台にしてくれてもいいと私は考えています。
私たちは、さらに事業規模を拡大しようと計画しています。
毎年年間予算も大きくなっており、益田拠点としても今期100名まで増員する予定です。今後は、企業理念にもあるように地域社会に貢献できる企業を目指していきます。また、益田市の方にも弊社を知ってもらえるように、地場企業などのサポートを今後進めていく予定です。不動産系の会社にトライアル雇用的にサービスを活用していただくなど、徐々に広がりを見せているので、そこを起点に弊社のPRにつながればと考えています。
**********
株式会社マックスサポート
〒698-0024
島根県益田市駅前町17-1 益田駅前ビルEAGA3F
TEL 0859-31-6532(代表)/ 0120-465-660(フリーダイヤル)
FAX 0859-31-6538
益田市UIターン者サポート宣言企業 宣言内容(マックスサポート)
①充実した福利厚生制度で働きやすい環境を提供します。
②PCスキル、IT知識を身につけスキルアップするサポートをします。
③資格取得の支援、資格手当ても提供します。
取材:一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市人口拡大課