高3ミライラボとは?
益田市内の高校に通う卒業を目前にした高校3年生を対象に、ちょっと先を生きる先輩の話を聞いて、それぞれの4月からの新生活について考えてもらうイベントです。そして、卒業前に益田市の魅力についても改めて知ってもらい、将来益田市に戻るという選択肢を持ってもらうことも目的にしています。
益田市内の高校生の卒業後の進路としては益田市内の企業で就職をする生徒と益田市外に出て大学や専門学校に進学する生徒、益田市外で就職をする生徒などに分かれます。
益田市には大学がないため、リアルな大学生活を現役の大学生から聞く機会は多くはありません。そして、就職に関しても身近に就職をした先輩がいなければどう社会人生活を乗り越えてきたかを聞くことはできません。
そこで、「高3ミライラボ」では、益田市内の高校を卒業して進学した現役の大学生と地元で就職をした若手社会人をゲストに呼び、リアルな大学生活・社会人生活について語ってもらいました。実際に苦労したことや楽しかったことなど生の声を、卒業を控えた高校3年生に聞いてもらい、4月からの新生活を具体的にイメージしてもらいました。
先輩のしくじりトークを聞いて、大学生活/社会人生活を知る
卒業を目前に控えた2月27日(月)に開催した本イベント。今回は益田高校と益田翔陽高校の生徒11名が参加してくれました。
イベントが始まり、最初は本イベントの趣旨説明を行い、その後参加してくれた高校生同士で自己紹介を行いました。
そして、本イベントのメインでもある現役の大学生と若手社会人の生の声を聞く、「先輩のしくじりトーク」を行いました。
現役大学生として益田市出身で神戸の大学にした塩満さんと吉賀町出身で広島の大学に進学した谷元さんをゲストにお呼びしました。
そして、若手社会人として益田市内の高校を卒業後に地元の介護施設で就職をした田村さん、益田市役所で就職をした青木さんをお呼びしました。
参加した高校生は4人の先輩の中から2人を選びお話を聞いてもらいました。今回参加した高校生は、卒業後は大学に進学や専門学校に進学する予定の生徒がほとんどでしたが、中にはいつかは益田市で働きたいと考えている生徒もいました。
先輩のしくじりトークが始まると、それぞれなんでこの進路を選んだのか、進学して・就職して大変だったことなどについて語ってもらいました。
益田市の場合、進学となるとほとんどが一人暮らしなどの生活になります。参加した高校生に対するアンケートでも、新生活の不安として一人暮らしを挙げている生徒も多かったです。
現役の大学生からも一人暮らしの楽しさや慣れるまでに苦労したことなど具体的なエピソード交えながら話してもらいました。
しくじりだけではなく、大学生活や学業を通して学んだことや身についたことについても語ってもらい、「進学して地元を離れたからこそ外の広い世界を知ることができた」と語っている場面が印象的でした。
さらに、塩満さんと谷元さんは大学を1年間休学して、益田市でインターンをしています。そんな2人が感じる益田の良さやひとの魅力についても語っていました。
益田市内の高校を卒業して就職をした田村さんと青木さんは、なぜ今の職場を選んだのか、そして社会人生活が始まって大変だったことや苦労したことについて話してもらいました。
社会人になると学校とは違い年齢も違う人たちと同じ職場で仕事をすることになり、人間関係で悩んだことや慣れない生活に苦労したこともあったとリアルな体験を語っていました。
しかし、その一方で仕事をする中で自分自身の成長を感じれたりやりがいを感じるところも多くあり、その頑張りがお給料として目に見えることも社会人の良さだと語っていました。
さらに、益田市で働く楽しさに関しても、仕事だけではなく、自分も趣味を持つことで暮らし全体や豊かになると話していました。
参加していた高校生に対しても、今のうちに勉強も遊びも頑張った方がいいという先輩ならではのアドバイスをするシーンもありました。
ちょっと先の未来を思い描く
先輩たちのしくじりトークを聞いた後は、4月から始まる新生活について参加した高校生一人ひとりに考えてもらいました。
ワークシートを使って、新生活で「楽しみなこと」・「不安なこと」・「頑張りたいこと」・「やってみたいこと」という4つの観点で考えてもらい、グループごとに共有しました。
楽しみなこととして、「新しい人との出会い」や「友達づくり」と記入している生徒が多い一方で、やはり不安なこととして「友達ができるか」「一人暮らし」を挙げている生徒もいました。
そして、頑張りたいこと・やってみたいことでは、勉強やサークル、アルバイトと答えており、学業だけではない大学生活を頑張りたいと意気込んでいました。
イベントの最後は司会者より、これからそれぞれの新生活を応援していると共に、みんなの地元である益田市にも素敵なモノ・コト・ヒトが溢れており、みんなのやりたいことは益田市でも叶えることができると力強く語って今回のイベントは終了しました。
参加した高校生からいただいた感想(一部抜粋)
サークル、バイト、大学の不安が少しでも解消することが出来た。
いろんな人の話を聞くことができて、大学生活は不安はありますけど趣味などを見つけることの大切さを知ることができました。
自分はすごく不安なことが多かったけど話を聞いてすごく不安なことが少し不安なことに変化することができました。
今後も益田市では高校生との関係性を築き、卒業後もつながり続けられるようにしていきたいと思います。
文責:連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー