新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、これまで当たり前に出来ていたことが難しくなり、どこで生活するのか、誰と時間を過ごすのかなど暮らしを見つめ直す方が増えてきています。
そこで、過疎発祥の地である島根県益田市の暮らしを題材に、自分自身にとっての豊かな暮らしの在り方について考える『豊かな暮らしトークセッション』を7月に開催。
第2弾となる今回は、「大学生で地方移住…!?地方で大学生活のススメ」というテーマで、益田で暮らす大学生2人をゲストにお招きし、地方で送る大学生活のリアルに迫りました。
本記事では、そんなオンラインイベントの様子をレポートします!
ゲストトーク
ゲストトークの時間では、益田で暮らす大学生それぞれより、益田に来ることになった経緯や益田での暮らしの様子についてお話していただきました。
●コプレーマッキー りんなさん(18)|通信制大学文学部心理学専攻
東京都出身のりんなさんは、高校選びをきっかけに島根県西部と出会ったそうです。「高校3年生の長期休みに益田を訪れた際、出会った地域の大人が、趣味も仕事も楽しみながら暮らしを営んでいることに衝撃を受け、『こんな大人になりたい。』と思いました。そんな尊敬できる大人の方がたくさんいる益田で暮らしたいと思い、首都圏の通信制大学に通いながら、益田市で生活することを決意しました。」と話すりんなさん。勉学に励みつつ、益田の特産品を使用したクラフトビールを製造している「高津川リバービア」でもアルバイトとして働いておられます。『街の良さを外に発信するだけでなく、そこに住む地域の人にも還元していきたい。』という想いを、お話してくださいました。
●當銘 瀬菜さん(21)|国際基督教大学3年
沖縄県出身の當銘(とうめ)さんは、昨年度に実施された「豊かな暮らしトークセッション」を機に益田のことを知ったそうです。就職活動を通して自身の生き方に悩んでいる時期に、益田市の「ライフキャリア」という考え方を知った當銘さん。ユタラボでインターン生として活動しながら、地域で暮らし、様々な大人の生き方に触れ流ことを通して、自分にとっての豊かな暮らしについて考えてみたいと思い、1年間休学をして益田へ移住することを決めたそうです。そんな當銘さんからは、海辺の鎌手地域での空き家暮らしの様子や、石見神楽の振興に携わる仕事の様子についてお話ししていただきました。
トークセッション
おふたりのゲストトークの後には、ファシリテーターも含めたトークセッションの時間へ。
Q. 益田で出会う大人のどんな部分に『かっこよさ』を感じていますか?
・「自分が楽しめる生き方を自分で作っているところ。」
・「仕事以外の時間に、伝統芸能の石見神楽に本気で向き合う姿。」
Q. 2人にとっての豊かな暮らしとは?
・「自分にとって豊かじゃない暮らしは、便利すぎてつまらなく、生きている実感がない暮らし。逆に豊かな暮らしは、心身ともに健康なことかなと思っている。お金や便利さだけでなく、誰と一緒にいるか、どんな景色を見て暮らすかが心の健康につながる感じがしていて。自分にとっては、益田での暮らしが、自然により近くて生きている実感が得られるので、豊かだなあと感じます。」
・「自分が楽しめる暮らし。楽しいと感じる部分は、仕事や、趣味の時間、地域の人との交流の時間など人によって違うと思うが、自分自身が楽しいと思える暮らしができることが、豊かな暮らしだと思う。」
参加者からの声
当日参加してくださった方からの感想を一部紹介します。
「地域の人との関わりが多い、温かい豊かな暮らしに憧れがあるので、益田暮らしを体験してみたいと思いました。」
「益田に住んでみてのリアルな意見を聞けた。短時間のイベントだけでも益田の雰囲気がよくわかった。」
「自身の大学の過ごし方を、見直したり振り返ったりするきっかけになった。」
などなど、ここには載せきれないほどの素敵なご感想をたくさんいただきました。
ゲストが大学生だったこともあり、多数の大学生の方に参加していただけた本企画。益田市の取り組みや、ゲストの暮らし方を知ることで、自分自身にとっての豊かな暮らしについて考えるきっかけになったという方が多く、とても嬉しく思いました。
今後も、こういった『豊かな暮らしトークセッション』や、実際に益田市を訪れ暮らしを体験できるコンテンツも実施予定です!
あなたにとっての「豊かな暮らし」は、どんな暮らしですか?
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー