2021年3月31日 (水)

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地元に還元し、土地を守る生き方を

益田20地区を巡る 東仙道地区編

益田市の東側に位置する、旧美都町・東仙道にて、「地元に還元するための農業」を先祖代々受け継いできた草野祐一さん。

経営する有限会社アグリみとでは、代表格の「美都いちご」、そしてベビーリーフなどの作物を中心に生産し、また地域内で雇用を生み出す、益田市内では指折りの大規模農業が行われている。

そこには、根っこの想いとして、作物を産地直送し外にこの地の恵みを発信するだけでなく、地域に対していかに還元するか、が掲げられているのだとか。

「元々ここは、旧美都町と周辺農家が、地元の農地と雇用を守る、という目的の下つくられました。僕自身もこの生まれ育った地域を子どもたちのために残したい、という気持ちで日々働いています。」

そんなこの土地に根付いた人生を歩む草野さんの視点から、残していきたい地域の姿とそのための営みについて伺った。

人と人との関係が基盤の仕事・暮らし

「農業を楽しんでやっていた父の姿をずっと見ていたから、農業の道に進むことは自然な決断だったと思います。」

草野さんは、子どものころから農家を継ぐことを意識し、益田市の翔陽高校にて有機農業を専攻した後、東京都の農業大学校に進学する。

アメリカでの研修も経験し、22歳の年に地元に帰るも、現場で仕事としてやるのは難しく感じたと、草野さんは話す。

「『組織はリーダーの器以上にはならない』ということを痛感し、もっと自分が成長しなければ、という切迫感の下、とにかく、色々なことに飛び込むようになりました。中でも、内外のコミュニティを大切にすること、は大きな発見でしたね。農業の内輪だけではなく、外に出て違う業種の人とも幅広く人脈を持つことで、自分自身の人生の幅が広くなって、それが仕事に還元できるようになったと感じました。」

 

この関係性を重んじるという価値観は、この土地に根付き、人々の暮らしの基盤になっているものなのだという。

「地域に住んでいると、近所の人、農業関係者の人を含め、様々な人との付き合いが生まれます。というよりも、その関係性の下に暮らしが営まれる、そんな感覚が近い気もしますね。」

東仙道地区では、未だに自治会活動が活発で、地域の人同士が話す機会が残っている。そういった地域活動を始めとして、様々な人との付き合いがある地域だからこそ、「生活しよう」と思えるそうだ。

「今親になってから考えるようになったのは、地域の人との付き合いがあることが子どもにとっても、多様な価値観に触れるきっかけになるということです。その方が人生が豊かになると思いますし、個人・地域の双方にとってもメリットになることでもありますよね。」

本来「生活する場所」とは、仕事が終わって帰る場所としての居住地だけではなく、その周辺的なところも含めた意味を持っているのかもしれない。

そう考えると、東仙道には唯一無二の生活環境が存在しているはず。

地域を残すために

かつて、自身が子ども時代に感じた、「このまちで暮らしていきたい」という想いを、子どもにも伝えるため、親として背中を見せていきたい、と話す草野さん。

そのため、雇用と土地を守る農業を続けることにより一層熱が入るのだそう。

「地域が残らないかもしれない、という切迫感はやはりあります。そうすると、自分の先祖も含め、そこに暮らしていた人たちの思い出も消えてしまうんじゃないかなっていうのはありますよね。こちらに戻ってきてから、地域を残していきたいという使命感が強くなりました。」

アグリみとでは、採用に際しては10代から80代まで幅広い世代に渡って窓口を広く設け、勤務時間も人によっては柔軟に対応する。

また、地元で働きたい子の受け皿になれれば、という想いもあり、去年は初めて新卒採用も行った。

こうして組織を安定させることが、地域に住む人が残り、ゆくゆくは土地を守ることに繋がっていくのだ。

「これからは、こうした『やらなければならないこと』と『やりたいこと』のバランスを見つけ、新しいことにも果敢に挑戦していきたい」と話す草野さんが実現していく、これからの地域の姿が楽しみだ。

 

取材:一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市人口拡大課

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