2021年3月31日 (水)

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変化し続ける地域と神楽社中の若い担い手

益田20地区を巡る 高津地区編

代表的な商業施設や歴史的建築物などが並び賑わいを見せる市街地、高津地区。

そんな地域に根付く伝統文化と若者のパワーの化学反応が生み出す高津神楽社中にて、20代の若い担い手として活躍するのが、今回の主人公の宮川侑也さん。

幼少期から神楽にハマり、はや20年近くが経った今も、

「どう仲間と新しい挑戦ができるか、いかに時代に合った舞いをするかを常に考えています。本当に学びが尽きなくて、楽しいです」と語る。

社中の先輩の背中を見て育んだ将来像を胸に、地域での経験や日々築かれる人間関係を神楽に還元できるよう取り組む宮川さんのこれまで、そして未来へと続く旅路をお聞きした。

神楽が繋いだ地域と夢

石見神楽との出会いは、幼少期に遡る。

当時地域のお祭りで必ず聞こえてくる、神楽のお囃子と演技の音にいつも心躍っていた。

幼稚園の頃から夢中になっていた遊びは、当然、神楽ごっこ。既に神楽に心を奪われていた宮川少年は、小学校入学のタイミングで憧れの子ども神楽に入ることとなる。

当時の高津社中は、小学生から高校生までの子ども神楽チーム、そして大人は60〜70代までのメンバーが集うような大所帯。

「最初の日はすごく緊張して行きましたが、練習場に入ると、有名人に会ったような気分になり、とても興奮したことを覚えています。」

それから12年もの間、毎週2回の練習と舞台の活動を継続する中で、多くの先輩に弟のようにかわいがられながら、みっちり指導されたとのことだ。

「子ども社中時代は、高津社中で継承されている所作を盛り込んだ演目を中心に徹底的に教え込まれました。基本は覚えることも多く大変ではありましたが、そこをクリアしてからは、舞いを自分のものにするための工夫をどうするか四六時中考えるようになり、気づいたときにはハマってしまっていたんですね。」

常に進化し続ける「時代に合った舞いを」

小さな所作や動き方、全体の演出面での工夫。

注ぐ愛の大きさだけ、こだわりは尽きない。

休日に練習以外の時間で、メンバー同士で楽器の工房に行ったり、衣装を見に行ったり、他の社中に視察に行くこともあるそうだ。

 

さらに、演出面においては特に若いメンバーは新しい風を取り入れる役目を果たす。ジャンルの垣根を超え、能など他の伝統芸能を始めとするエンターテイメントから手法を勉強し、積極的に取り入れることも多い。

 

「メンバーもそれぞれ熱を持って、神楽を本気で考えていて、常に『どうやったらあれができるかな』とか、『あれをやってみたい、これをやってみたい!』というエネルギーがある、そんな社中です。」

 

こうして地域の人からも”神楽の子”として認知されて育った宮川さん。

神楽中心の生活を通じて学んだこと、それは、

「こんな人になれるんだ、と思うようなお手本になる先輩に、何人も出会いました。

ずっと神楽をやっていく理想の姿が近くにあったからこそ、今の自分がいると思っているんです。」

自分らしくいられる空間で輝く

「神楽も仕事もできる、かっこいい大人」

それは、日々の暮らしを神楽に還元できるような生き方。

幼少期に出会った将来像を元に、社会人になった宮川さんの今は形作られている。

「一度高校卒業後、3年間だけ県外に出てみて分かったのが、社中内の仲間、そして地域の人との距離感の近さです。益田では初対面の人と話すのに壁がなく仲良くなれるし、何かしたいというと協力してくれる人が常に周りにいるというのは、とてもありがたいことだと思っています。」

子ども神楽時代からお世話になっていた先輩の紹介で就職した今、仕事上やその他の暮らしの時間の中で築く人間関係や経験などが、全て神楽に還元されるよう意識し過ごしているんだとか。

 

「今までも、これからも、神楽が中心の生活であり続けると思います。

とにかくこれからの時代にあった舞い方を考える部分が最も大きなやりがいになっています。

こうやって神楽にハマってしまった以上は、死ぬまで神楽を精進してやり続けることが、一番の夢です。」

これからも変化し続ける高津神楽社中、そして地域をリードしていく若者の一人として、常に新しいチャレンジが生まれていく。

取材:一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー

文責:益田市人口拡大課

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