社員紹介 社会医療法人正光会 松ヶ丘病院 宮地賢心 さん
~波乱万丈な生活~
私は27歳の時から15年、この病院で働いています。ですが当時は、まさか私が看護師になるなんて思ってもみませんでした。
高校を卒業し、都会を夢見て東京の大手自動車会社に勤めました。しかし2年後に家庭の事情で止むを得ず益田に戻り、その後は家業の飲食業と併せて小売業、配送業の3つを掛け持ちしたり、紆余曲折、生活のために汗を流してきました。
大きな事故にも遭い、数年間は働かずに療養をしなければならない時期もありました。今思い出しても、人と比べて波乱万丈な人生を送っていたなと思います。
~看護部長との再会、涙~
私がこの病院に就職したのは、ここで働いている同級生から紹介してもらったのがきっかけです。ありふれたきっかけですが、その後の採用面接は衝撃的で、鮮明に覚えています。
面接官の看護部長が私を見るやいやな、とても驚き、涙を流されたんです。私も驚きましたが、実は私が大事故で病院に搬送された際、処置してくださったんだそうです。事故の後、元気に生活している姿をみて涙を流されたとのことでした。
もちろん、部長に処置していただかなければ今の私はいません。ここで出会ったことに運命を感じると共に、今度は私が人々の助けになりたいという気持ちが強く湧いたのを覚えています。
~看護師への道のり~
働き始めはまだ看護師の資格を持っておらず、看護助手として働いていました。そこでまずは准看護師、看護師の資格をとるため、学校に通いました。働きながら学校に通うのはとても大変でしたが、その時に支えてくれたのは一緒に働く仲間や病院の制度です。お蔭で無事、看護師の資格を取得することができました。
~同じ時間を過ごす~
私の仕事は、入院された方々の過ごしやすい環境を作ることです。中には環境の変化になじめず、何かをきっかけに混乱に陥ったり、暴れてしまう方もおられます。
初めて入院された方には、こちらから話しかけることはせず、ただ近くに一緒にいることに尽くすこともあります。同じ時間を過ごし、ゆっくり環境に慣れてもらい、心地よく生活を送ってもらう為です。
~やりがいが満ち溢れています~
自分の言動で患者さんが元気になる姿をみると、やはりとても嬉しいですね。仕事自体はやはり大変です。今まで色々な職業に就きましたが、その中でも一番になるのではないでしょうか。でも不思議と、仕事に行きたくないという感情は芽生えません。朝起きて、「仕事が嫌だなー」と感じたことはなく、むしろ「早くみんなの顔を見に行こう!」といった感じです。
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