2022年2月26日 (土)

益田のひとづくり教育,つろうて子育て地域づくり益田20地区,西益田

正解がないからこそ楽しみたい

西益田地区で地域魅力化応援隊員として勤務している大畑さんにお話しを伺いました。

「何かしなきゃ」から始まったこと

 今回の取材の際、「この仕事をしようと思ったきっかけはなんですか」と初めに聞かれました。正直なところ、「突然の失業」「何かしなきゃ」という状況がきっかけで就職先を探し、たどりついたのが応援隊員でした。なので全く地域づくりに未知な状態で始まりました。

地域活動に対する私の思い込み

 私は親の仕事の関係で小さいころから転勤を沢山してきました。慣れたら次の場所へ行く、そんな日常だったのもあり、学生時代に地域活動へ参加したことはほとんどありません。もともと内気な性格な私は人前に出ることや先頭を切って何かをすることが苦手でした。「地域活動は大人(自治会長)がするもの」と心の中で思っていたんだと思います。
 もちろん今の私は、「地域活動はみんなでするもの」だと思っています。私自身も回覧版や他地区の情報発信を日ごろからチェックするようになったり、地区の子ども達と話すようになったり。いつの間にか自然と変化、成長している自分がいて正直びっくりしています。

私の役割を見つけたときから

「なんでもできる大人が地域に沢山いるのに私にできることはあるのだろうか」当初は常にそう思っていました。何かするにも、「自分なんかに」という思いがあり自分から地域へ出ることをためらっている自分が嫌でした。そんな私の救いは働く環境がとても恵まれていることです。公民館内には地域のことをよく知っている館長や公民館主事さんがいて、沢山のサポートをしてくれます。それぞれが持っている強みを活かして補い合いながら仕事をしている様子を身近にみて、本当にすごいなと尊敬もありますが、同時に全然な自分に「悔しい」と感じることもあります。でもそれが今の私のやる気かもしれません。自分の中に限界はあるけれど、その中から自分のできることを見つけて取り組む。館長や公民館主事さんのように地域の方と互いに頼ったり頼られる、そんな関係性で仕事に取り組めればいいなと思っています。

自治会長さんと記念撮影

学生×大人の対話から始まる瞬間

 西益田地区は「つろうて」の取り組みに力を入れています。その関係で、中学生の有志がまちづくりの会に参画してくれます。普段は、一緒に話すことのない学生と地域の大人がそれぞれの地域に対する想いを、自分の経験を共有し合うこの空間はすごく希望にあふれているなと感じます。
中学生の熱い想いとフレッシュな意見に刺激を受けた大人たちの本気で取り組む姿もとても輝いています。大人と子どもが対等に向き合える関係は、これからのまちづくりになくてはならないものだと思っています。

学生×大人の話し合い

皆でつくり上げた灯火祭

中学生と地域の大人でつくり上げた「灯火祭」。西益田で何かしたいという子どもたちが声をかけ、多くの大人や団体が集まり世代を超えて素敵なものができました。この取り組みは私の中でとても大きな存在であり、自信を持てるものです。
今まで難しい顔をしていた大人も、少し距離のあった子どもたちも会議、作業の時間を通してお互いの知らなかった部分を知ることができ、気づいたら笑顔の絶えない素敵な空間になっていました。人のつながりがあるから地域づくりができるんだと改めて実感しました。何かをすることを目的にせず、その過程を大事にできる、私も含めそこに携わった人が「楽しかった」と感じれるような取り組みをしていきたいと思います。

鞠灯籠製作
鞠灯籠
灯火祭

「過程」を大切にしながら

 応援隊員として働いて3年、地域づくりは人と人のつながりがあってこそできるものなんだと実感しています。地域活動は1人ではなく地区全体で行います。だからこそ、1つのことを成し遂げるには多くの時間が必要なのでなかなか目に見える形で結果を出すことはできません。
 私は日々の取り組みを通して思っていることがあります。何かを実行し成功することだけが結果ではないということです。灯火祭のようにたくさんの対話や作業の時間を通してお互いの得意なことを発見したり、自分の想いを言えるようになる気持ちの変化や成長こそ地域づくりをするうえで大切な結果なのかなと実感しています。

失敗しても、皆で話し合ったことや人とのつながりは決して無駄ではありません。私自身も日々発見し、新し出会いをしています。これからも「過程」を大切にすることを意識しながら日々の活動、業務を行っていきたいと思います。

☆取組の様子はこちらから
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                   文責:益田市連携のまちづくり推進課

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どうありたいかと問い続けて、今のわたしがいる。

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