『都会から過疎発祥のまちへ移住!?島根県益田市で、暮らしを楽しくデザインしている若者の話を聞いて、自分なりの “豊かな暮らし “について考える。』というテーマで、「豊かな暮らしトークセッション in 東京」を12月17日(土)に開催しました。
今回は、今年度初の現地開催となった本イベントの様子をお伝えします!
今回のイベントは、東京都の巣鴨にある大正大学の「すがも街なか教室」を会場としてお借りし、実施しました。
「豊かな暮らしトークセッション」では毎回、自分らしい暮らしをデザインしている方をお呼びし、それぞれにとっての「豊かさ」についてお話を伺います。
今回のゲストスピーカーは、都会から島根県益田市に移住して暮らす若者3名。彼らは何を求めて地方に移住し、田舎でどんな暮らしを営んでいるのかについてお話を伺いました。
「元々教員志望で、大学時代にフィンランドに留学したことをきっかけに国内の教育現場を見て回るようになった。」と話す山﨑さん。そういった中で訪れた島根県益田市の「ライフキャリア教育」の取り組みに惹かれ、このまちで働きたいと移住。現在は教育に関わる仕事をされています。平家の空き家に住みながら、休日には地域のマルシェで手づくり雑貨や販売したり、庭で獲れるゆずでジャムを作ったりと、ものづくりを楽しんでいる暮らしをお話しいただきました。
大学生時代にゼミ活動を機に益田市を訪れ、その後1年半ほどの間、益田市に通い続けたという井上さん。地元の関東で就職活動をするが、『自分の理想のライフスタイルを実現したい』という気持ちが強くなり、益田市への移住を決意されたそうです。「仕事だけではなく、趣味のアウトドアなどの時間も大切にできる暮らしが気に入っている。」と、話しておられました。
前職の転勤で、東京都から島根県に移住することになった檜垣さん。「最初ネットで調べた時に、『過疎発祥のまち』と書いてあって、どんなところに行くのだろうと不安になった。」と話す檜垣さんですが、移住後は地域での集まりやお裾分けなど、近所付き合いのある暮らしのあたたかさを感じたそう。現在は結婚され、奥さんと娘さんと共に暮らしながら感じている地域のあたたかさや、益田での子育て事情についてお話しいただきました。
それぞれの暮らしの紹介をしていただいた後には、ファシリテーターの進行のもと、3名でのトークセッションの時間。
「ぶっちゃけ、地方暮らしの大変なところは?」
「たくさんある地域の中で、”益田だからこそ” な特徴ってある?」
「益田で暮らしてみて “幸せのものさし” はどんなふうに変化した?」
などのトークテーマにおいて、移住者3人のリアルなお話が繰り広げられました。
トークセッション後は、参加者同士での対話の時間。ここまでの話を聞いた感想や、「自分にとっての豊かな暮らしってなんだろう?」といったことについて、振り返りながらお話しする時間となりました。
イベント終了後には、「個別相談会」と称して、ゲストスピーカーや益田市役所職員に直接、移住や益田訪問について相談できる時間も設けました。
参加者からいただいた感想を一部紹介します。
3人のゲストの益田での暮らしのお話を通して、改めて自分の理想とする暮らしとはどんなものだろうか考えることが出来たり、他の参加者の方と感想など共有できたことで他の方の感じたことを知ることが出来たため、自分の考えを整理することもできてとても良い時間になりました。
良い面も知れつつ、トークセッションで本音にも踏み込んだ話を聞くことができ、リアリティーを感じることができてよかったです。
益田での生活の様子や、ひとそれぞれにとっての「幸せのものさし」を知ることで、自分にとっての豊かな暮らしについて考えるきっかけになったという方が多く、とても嬉しく思いました。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー