益田市UIターン者サポート宣言企業 社員紹介
株式会社 ワークス 田中 遼さん
株式会社ワークスで働く、田中 遼さんは広島県出身。
通信制の高校に通いながら、アルバイトを経験するなど「働く」ことの楽しさを学生時代から実感していたといいます。そんな田中さんになぜ今の会社で働くことになったのか、そして広島から益田になぜ移住を決めたのかを中心にお話をお聞きしました。
電気工事士の姿に一目惚れした
田中さん 高校生の時、部活はやっていなかったので、飲食店でアルバイトをしていました。普通の高校生は放課後から夜までアルバイトをするのが一般的かと思いますが、通信制の高校に通っていたので、朝から夜までバイトをしていたこともありました。
高校生の頃から、働く楽しさや仕事のやりがいを感じていました。
アルバイトを頑張ればお金にもなりますし、アルバイト先には他世代の方が働いていたので、その人たちと一緒にいることが楽しかったです。
いろいろな世代と関わることが苦ではなかったという、田中さん。
高校卒業後はどんな選択をされたのでしょうか。
田中さん 学校の授業が少なく、自分の自由な時間が多かった立場ではあったものの、やりたいことが見つからず、周囲からやりたいことがないのかと言われていました。アルバイトはしていましたが、その仕事先に就職したいという思いもありませんでした。
そんなある日、別のアルバイトで初めて建築現場に行ったのですが、そこで電気工事士を見ました。その仕事姿がカッコ良く、この仕事をやってみようかなと思ったんです。それが電気工事士になるはじまりでした。
もともと電気工事や建築の業界に興味があったわけではなく、
高校3年時の建築現場を見た経験がなければ、今の職につながっていなかったといいます。
具体的にどんなところがカッコいいと思ったのでしょうか。
田中さん 電気工事士って、腰道具をつけているんですよね。そこに色々な道具がついている様子がカッコいいと思っていました。そして、どんな仕事をするのかわかっていませんでしたが、使う道具が多いので、様々な仕事に携われるのかなと想像していました。
その後、広島にある会社に就職をし、そこで3年間働きました。
仕事にやりがいを感じていましたが、会社で働くことがイヤになり、1度個人で仕事をしてみようと考えました。自営業の知り合いに手伝ってもらいながら、会社が全てではなくこういった生き方があってもいいのではと思い、新たな一歩を踏み出しました。
独立して、電気工事の仕事を続けた田中さん。
電気工事は取り付け位置や建物の構造などによって、施工方法が変わるのではと疑問に思ったので、問いをぶつけてみました。
田中さん 電気工事は現場ごとに作業方法が異なります。木造は木造の施工方法があるように、1つ1つ建物の作り方が違えば、電線に対しての保護の仕方も変わるので、1つ1つの工事への考え方の違いは変わります。
これをやったら終わりというものではなく、頭の中で考えを張り巡らせながら仕事を進めないと取り付けられない場合があるので、現場の状況をきちんと見極めて作業を行なっています。
さらなる高みを目指すために
自営業として3年のキャリアを経験した後、ワークスに入社することになった田中さん。なぜ、今の会社に入社したのでしょうか。
田中さん 出張で広島から益田に来ていたときに、益田在住の方と結婚することになりました。結婚当初は、広島で一緒に暮らしていましたが、奥さんが広島の雰囲気に馴染めず、人間関係で苦労している姿を見てきました。また、自営業としての自分のレベルを考えるとこのままではいけない、成長しなければと感じていました。
そこで、奥さんの地元である益田に住むことになりました。
仕事先を探す中で、実はワークスさんは昔から知っていて、色々な仕事をしていることを知っていました。そして、大きな現場をやってみたい、もっと成長できるためにどこで働くのが良いかと考えているうちにワークスが自分に合っているのではないかと思い、紹介してもらいました。
益田に生活の拠点を移して1年。お気に入りのお店ができたり、休日にお子さんと万葉公園で遊ぶなど益田ライフを満喫してる田中さん。
元々、電気工事関係の仕事で知り合いの方が益田にいたことで安心して益田での仕事のスタートができたといいます。
田中さん ワークスに入社する前から電気工事関係の仕事で知り合いだった方もいたので、誰も知らない環境からのスタートではなく知っている人が何人かいたことは安心材料でした。また、ワークスがいろんな仕事をしていることで大きな現場を経験できたり、責任ある役職を任せてもらえるので、自己成長につながっています。
さらに、電気工事の仕事を行う先輩も多くいるので、わからないことを聞きやすい環境があることは自分にとってプラスでした。
自営業の時は経験的に未熟なところがあり、通用しない場面を感じることが多く合ったので、今は組織の中で働くことによる恩恵を感じています。ワークスでの仕事は主に建築現場が多いですが、最近は火力発電所の工事に関わっています。他にも、エアコン設置のためにコンセントをつける仕事やブレーカーの調査に行くなど幅広く仕事をしていますが、一生残り続ける仕事に携われることは良いなと思っています。
コミュニケーションを意識するのは仕事と同じ
仕事に一生懸命に取り組んでいる田中さんですが、プライベートでも楽しみを見つけているそうです。詳しくお伺いしました。
田中さん 250ccのアメリカンに乗っていて、休日にツーリングしたり運転したりしています。
少し前ですが、同じ会社の電気工事のメンバーや現場応援に来てくれる方と一緒に広島のバイクショップまでツーリングに行きました。知っているメンバーとバイクで走っている時に、信号機に止まって「暑いね」と話しながらみんなで目的地に向かって辿り着く過程がすごく好きです。
ツーリングと電気工事の仕事は一見、関係の無い様に思えますが、
コミュニケーションの大切さを軸に考えると重なる気がしたので、その点をお聞きしました。
田中さん 仕事とツーリングは似たようなことで、仕事の休憩時間は出来るだけコミュニケーションをとって、今何を考えているのかを対話するようにしています。
例えば、わたしが今日の現場は比較的余裕があると思っていても、他の社員はそうとは思っていない場合がありますよね。休憩の時間を使って、一緒に働いているメンバーと想いの共有を図るように心がけています。
綺麗な仕事が信頼につながる
他の社員と積極的にコミュニケーションを図りながら、仕事の効率性をどう高めていくか模索している田中さん。そんな田中さんが電気工事をする中で、心がけていることやこだわっていることについてお聞きしてみると、意外な答えが返ってきました。
田中さん 掃除が一番大事ですね。
掃除ができる人は、どこに片付けていたのかを一発で思い出せますが、掃除ができない人は現場に何がどこに置いてあるのか忘れてしまっています。その結果、片付ける時間がロスになってしまうので、整理整頓を意識して綺麗な仕事ができるように心がけています。いろんな人が同じ現場で作業をするので、綺麗に仕事ができるかの見せ方は大事ですし、ゴミが散らかっていれば「電気屋さん大丈夫?」と心配されてしまいます。綺麗な仕事が会社の信頼や仕事の効率化につながると思うので、これからもこだわっていきたいです。
インタビューの最後に今後の目標・挑戦したいことについてお聞きしました。
田中さん 現在は工事部で仕事をしていますが、ゆくゆくは積算や施工管理・設計など経験したことのない仕事にも挑戦していきたいです。
プライベートの方では、家族5人でサッカーをしたりBBQをしたりするのが夢なので、家族の団欒の時間を今後も作れたらと思います。
取材:一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市人口拡大課