益田市UIターン者サポート宣言企業 企業紹介
株式会社 TSUNAGU 益田オフィス
「あらゆるツールを活用し、社会の仕組みを改善する」
このフレーズは、神奈川に本社を構える株式会社 TSUNAGUの基本使命。
益田の中心部に拠点を構えた理由、そして日々行っている業務について代表の田村 逸人さんにお伺いしました。
物流を支える仕事
田村さん ソフトウェア開発やシステムの開発・導入の支援などを行っていますが、メインは倉庫管理・在庫管理などの物流系システムの開発をしています。
トレーサビリティという言葉が注目されていますよね。
例えば、農家の方が作物を収穫し倉庫に持ってきた際、その食材をいつ、誰が持ってきたのかをデジタルデータにします。タブレット等で保管・加工・洗浄などの各工程を登録する事により、それらが今どの工程を辿っているのかを見える化し、データを保管する事によって食の安全を担保するようなシステムを作っています。
TSUNAGUは、神奈川と益田以外にも福岡と一関にもオフィスを設けています。知人との繋がりがきっかけで益田のエンジニアを採用し、益田に拠点を構えることになったそうです。ここ益田オフィスでは、具体的にどんなお仕事をされているのでしょうか。
田村さん ソフトウェアの開発部隊として活動しています。
益田に拠点を設けてまだ1年ということもあり、まだまだ貢献できていないと感じるので、今後益田の発展をサポートできるような活動をしていきたいですね。益田は空港が近い距離にあるのが魅力で、空港に到着して30分でオフィスに着くのは本当に便利です。飛行機で東京から1時間半で来れるため、益田に住んでいるエンジニアたちも東京には行きやすいと思います。
福岡出身の田村さんですが、神奈川や一関・益田など他拠点にオフィス展開をしたのは何か理由があったのでしょうか。
田村さん 東京に赴任してから18年関東に住んでいたことが関東での起業につながりました。そして、いつでも帰れるように福岡にオフィスを設けました。
都心部ではITに携わっている企業が多く存在し、競合他社も多いので、そこに勝負を仕掛けるよりも、私は顔が見える仕事、利用者や使用者の顔が近いところで仕事がしたいということで地方に拠点を構えています。
人をつないでいく
田村さんがITやプログラマーの領域に興味を持ったのは、中学生の時にパソコンに興味を持ったからだといいます。そこで、将来的にIT業界が伸びると感じていたそうです。
田村さん ITへの興味・関心は薄れることなく、プログラマーとして仕事を始めました。物流などのシステム開発をしていましたが、自分自身がやりたいことが出来ないと感じたので、独立を決めました。
会社員時代から人と人をつなぐパイプ役として、その方が抱える課題や問題があった時に知人を経由してでも答えを導き出していました。サラリーマンだとやりづらい部分を取っ払いたかったのも独立に影響しましたね。
独立をして、田村さんがやりたいことはどういったことだったのでしょうか。
田村さん システム開発もやりたいことでしたが、弊社の企業理念にある「人と物をつなぐ」「人と人をつなぐ」「人とアプリをつなぐ」の3つがメインにやりたかったことです。
人と物をつなぐ部分は物流関係やアプリ関係の仕事で実現し、
人と人をつなぐところはサラリーマン時代にやりづらいところでもあったので、なるべく人をつなぎ、人脈を広げることを意識してやりたいなと思っています。出来ないところをサポートするのが私たちの役目です。ITの仕事は人と人をつなぐことに一見すると関係ないように見えますが、システムを作るのは人なので、出来ない技術は得意な人に聞いて、教えてもらったことを体現していきたいです。
株式会社TSUNAGUの取引先の大半は民間企業。
だからこそ、サービスを実際に使う人が使いやすいと感じるものを時代や社会の変化に対応しながら、提供していきたいと田村さんは話します。
働きやすい環境を整える
その上で、田村さんがこの仕事で感じるやりがい、会社経営する上での苦労をお聞きしました。
田村さん この仕事のやりがいは、サービスを使っている人が便利になることです。私たちが新しく作ったツールで人々の暮らしが楽になったり、「ありがとう」と感謝されることがやりがいにつながっています。
一方で、お客さまからの要望に応えられない時は悩みますね。
お客さまの要望は漠然としたものが多く、その要望にあったシステムを提案してもギャップが生じることがあるので、そこをどう埋めるかが難しいと日々感じています。
今回、UIターン者サポート宣言企業の取材でお話をお聞きする中で、
田村さんから「エンジニアの働く場所を整えたい」とお話がありました。
田村さん 介護などで地元を離れられない人を多く見てきました。その中でどんな環境下でも仕事ができるITの会社としてサポートできればと考えています。状況が許さない中で、優秀なエンジニアの働ける場所がないのは非常にもったいないと感じていたので、各拠点ごとに働きやすい環境を作ることが理想です。
現在14名の社員が株式会社TSUNAGUで働かれています。
今後どういった人材と働きたいのか、田村さんにお伺いしました。
田村さん 最低限の言語レベルや開発レベルはありつつ、この会社でチャレンジしたいと思える方、弊社は最新のシステムを扱っているので、「面白そう」「やってみたい」と思った方にはぜひ来てほしいです。私自身は様々なサポートを通じて、一緒にやっていこうと背中を押していきたいです。
サービスを使う人の姿が思い浮かばないと、自分が開発しているサービスが良いものなのかわからないので、お客さんの現場を想像しながら、サービスを開発できる人材を育てていきます。
今後、ソフトウェア開発を通じてどういったことを行っていきたいのか。
田村さんに将来のビジョンをお聞きしました。
田村さん 省人化を図っていくことが私たちの使命だと思っています。そのためにはスキルがまだまだ足りないと思うのでスキルアップを図りたいです。
お客さまを巻き込んで省人化するための提案をしていくことで、人が行う作業を減らし、人が効率的に仕事をするためにどうすればよいかをシステム開発を通して考え続けます。
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株式会社 TSUNAGU 益田オフィス
〒698-0024 益田市駅前町15-4
HP http://tsunagu.ltd/
益田市UIターン者サポート宣言企業 宣言内容 (株式会社TSUNAGU)
①テレワークを活用して、育児や介護の支援を致します。
②若年者には研修を行い、しっかりとした人材育成を行います。
③益田で作ったモノを県内外へ発信し、常に刺激を得る事が出来る職場づくりを行います。
取材:一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市人口拡大課