2023年3月6日 (月)

益田のひとづくり仕事,働くひと生きがい

「恩師のライフキャリア」益田高校 廣田理史先生

恩師のライフキャリアシリーズでは、益田市でいきいきと生活されている高校教員の方を紹介し、自分なりの豊かな暮らしについて考える機会をお届けします。
今回紹介するのは、益田高校の廣田先生です。

島根県立益田高校は、島根県西部を代表する進学校であり、毎年多くの難関大学出身者を輩出しています。また、文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」にも認定されており、将来社会を牽引する科学技術人材を育成するための取り組みにも力を入れています。高校の詳細は、こちらからご覧ください。

「魚」の勉強がしたかった

-まず最初に、簡単に自己紹介をお願いします。

廣田理史です。現在は益田高校で理科(生物)を教えています。
横田町出身で、小学校は西益田小学校、中学校は横田中学校に通っていました。高校は益田高校へ、その後は高知大学へ進学し、卒業後は島根県内の公立高校を何校か回った後に、母校である益田高校へと戻ってきました

-ありがとうございます。
益田にいた頃はどんな子どもでしたか?

サッカーをやっていましたね。
ただ、なかなかうまくならなくて、芽は出ませんでしたね。試合にも出られませんでした。

また、小さい頃から近所の川に遊びに行って魚を釣るのが好きでした。

特に夏は川で泳いでびちゃびちゃのまま歩いて帰って、その道中である程度洋服が乾くので、家についた瞬間脱いで放り投げる、みたいなことをよくしていました。

魚も小さい頃から好きで、特に川にいる淡水魚が好きでした。
地味だけれど、それでいて鮮やかなところが良いなと思います。

-そうなのですね。
卒業後はなぜ高知大学へ進学しようと思ったのですか?

魚の勉強ができるところで、かつ当時の自分の学力で通えるところで探して見つけたのが、高知大学でした。
魚が好きな人がたくさんいたので、楽しかったですね。
みんなで山へ行って渓流釣りをしたり、川泳ぎをしたり。
そういう遊びは大学に行っても続けていましたね。

高津川がある街に戻りたい

-当時から教員になろうと思っていたのですか?

高校生の時は、将来先生になるなんて微塵も思っていませんでした。

魚の勉強がしたいという気持ちで大学に入り、まわりの友達が教職を取るという話をしていたので、「益田高校へ教育実習に行けるのは楽しそうだな」という軽い気持ちから教職を取ることにしました。

実際に益田高校での教育実習がとても楽しかったので、そのまま教員になってみようと思ったのがきっかけですね。
やっぱり学生さんと接すると元気ももらえるし、良いなあと感じました。

最初は教員になるつもりはありませんでしたが、いざ教員になるのであれば、島根県でやりたいなと思いました。
なので、採用試験も島根県しか受けませんでしたね。

-そうだったのですね。実際に教員になっていかがでしたか?

そうですね、元気をもらえますし、おかげで気持ちを若く保てているなと思います。
あとはだんだん歳とともに生徒側から教わっているなと思うことがたくさんありますね。

例えば、物事に取り組む時にそんなやり方もあるんだなと思ったり、前任校ではシンプルにパソコンやgoogleの使い方を教えてもらっていましたね。

-それは素敵ですね。
採用試験は島根県しか受けていないとのことですが、島根県に帰りたいという気持ちはどこからきているのでしょうか?

一番の理由は、高津川でした。
高津川が本当に好きで、高津川が今のままあるのであれば戻りたいなという気持ちが強かったんです。

高知県にも、四万十川や仁淀川など有名な川はたくさんありました。
でもやっぱり、高津川にはなんとも言えない魅力があるなと感じています。

中学時代は部活おわりにシャワー代わりに入っていたり、うなぎを取りに行ったり、そういった思い出が多いというのもあるかもしれません。
また、水の透明度が他の川とは違うところも魅力ですね。
どんなに綺麗と言われているような川であっても、石の表面に泥がたまっていることが多いのですが、高津川はそれがないんですよね。

なので、魚種も豊富だし、ヤマメやゴギ(イワナの仲間)、アユの釣り場としては最高ですね。
島根・鳥取の河川を魚釣りして歩いているのですが、やっぱり高津川が山陰で一番の川だなと感じています。

益田での豊かな暮らし

-何校か異動したのちに益田に戻ってきて、現在はどんな生活をしていますか?

基本的に時間があれば、解禁期間は川に行っていることが多いですね。
6月1日から9月31日までは鮎釣りが解禁されていて、その時期でないと捕れないので。

一方で3月1日から8月31日まではヤマメが釣れるので、3月からはヤマメ釣りをしています。
いつも川の上流の方まで行って釣っていることが多いですね。

-なるほど。では今はシーズンオフなのでしょうか?

そうですね、今はシーズンオフです。
なので、この時期は薪ストーブ用の薪をもらえる知人のところに行って、来年に向けて薪割りをしていますね。

あとは、畑もやっています。
ちょうど昨日も玉ねぎを400本ほど植えましたね。
玉ねぎやニンニクは自分の家で作ったもので大体賄っています
夏野菜や秋野菜も、野菜は一通り植えるようにしていますね。

-まさに、豊かな暮らしを行っていらっしゃいますね。

そうですね。でも時間がいるんですよね、この生活だと。
今は仕事が忙しいので、半分諦めている部分もあります(笑)

時間があったときは、革細工もやっていました。
レフティーズ・レザークラフトという革細工屋さんで、財布作りなどを教わりながらやっています。そんなに上手ではないんですけどね。

畑と革細工は親父がやっていたので、親父が亡くなってから自分もやるようになりました。
時間があればやりたいことは山ほどありますね。

-他にもやりたいことが何かあるのですか?

そうですね、毛針づくりですかね。
「フライフィッシング」という、針に毛を巻いて水生昆虫の疑似餌を使って釣る方法があるのですが、疑似餌づくりに時間がかかるんですよね。
なので、時間ができたらやりたいなあと思っています。

これからのチャレンジ

-これから先、益田でやってみたいことはありますか?

仕事の面では、もっと地域と繋がれたらいいなと思います。
もっとオープンな学校になると良いですよね。
僕らだけが教員なのではなく、街全体が先生というふうな空間になれば、生徒たちの視野ももっと広がるんじゃないかなと思います。

今後を考えたときに、「益田のこういうことを使って起業します」「益田の魅力でお金を稼ぎます」というような人が増えてこないと、街自体が尻すぼみになっていのくが目に見えているので、そういうエネルギーのある人がこの学校から出るように何か仕掛けができたら面白いなと思いますね。

-なるほど。
益田で育って、一度進学のために外に出る生徒さんたちにメッセージを伝えるとしたら、何を伝えたいですか?

帰ってこいではなく、関わりを持ち続けてねと伝えたいですね。忘れないでね、という感覚に近いかもしれません。
あとは、いずれ帰ってくるのであれば、何か生み出して帰ってきてほしいなあという気持ちもあります。
「益田には働く場所がない」ではなくて「働く場所を自分で作る」ぐらいの心意気でいてくれたら嬉しいですね。

また、出る前の話にはなってしまうのですが、アウトドアの遊びをするなら益田だなと思っていて。
なので、外で遊ぶ楽しさをひとつでもふたつでも覚えてから出て行ってもらえるといいですね。
それこそ魚釣りでもいいし、サーフィンでもいい。あと、ここはスキー場も近いので。
それが帰ってくる理由にもなるのかな、と思っています。

-仕事以外の面でこれからやりたいことはありますか?

時間があればもっとやりたいことはありつつも、現段階でやりたいことは大体できているんじゃないかと思っています。
あとは、時間があればもっとこんな素敵な場所があるよということを伝えていきたいですね。

-素敵ですね。貴重なお話をありがとうございました!

取材:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー
文責:益田市連携のまちづくり推進課

facebook twitter
NEW

2023年3月6日 (月)

益田のひとづくり仕事,働くひと生きがい

「恩師のライフキャリア」益田翔陽高校 佐々木駿先生

同カテゴリーのエントリー

生きがいのエントリー