20地区からなる、益田市。それぞれの地域で特色を活かした地域づくりが行われています。
地域づくりに参画するのは、地域住民だけではありません。最近では、「地域で何かやってみたい」という意欲のある大学生や若手社会人といった、地区外の「関係人口」を巻き込んで活動をしている事例も生まれています。
この記事では、一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー(ユタラボ)のコーディネートのもと、道川地区で活動した大学生・若手社会人の事例を紹介します。
毎年の恒例行事を、地区外の人も一緒に
6月の休日。道川地区の美濃地屋敷前に、少しずつ人が集まってきます。
この日に行われたのは、ひまわりと古代小豆の種まき。道川地区の方に「ぜひ手伝ってほしい」と声をかけていただき、この日は地区外からも大学生や若手社会人7名が参加しました。
穴を掘って、種をまいて、土をかぶせる……普段なかなかやることのない作業ですが、地域の方に教えていただきながら少しずつやっていきます。
道川地区の方も、地域外の方の参加を歓迎してくださっている雰囲気。作業をしながら、「どこから来たの?」などと、自然と会話が生まれます。昨年から引き続き参加しているメンバーもいて、再会も生まれていました。
作業は少し大変でしたが、地域の人と声をかけ合いながら、無事に終了。作業のお礼にと、素麺を振る舞っていただきました。
美濃地屋敷に初めてくるメンバーもいたため、地域の方が案内してくださいました。
イベントの終わりには、参加者から「咲いたら見に来ようね」という声も。地域の方にも喜んでいただき、「11月には小豆を収穫してぜんざいを作る予定だから、また来てね」と声をかけていただきました。
「匹見民俗芸能祭り」での再会
次の再会の機会となったのが、11月の匹見民俗芸能祭り。再び地域の方に声をかけていただき、お祭りでのご飯の販売のお手伝いをすることになりました。
ぜんざい、豚汁、おこわ、おもちなどを販売。ぜんざいはもちろん、6月にまいた古代小豆を使ったものです。寒い日だったこともあり、お客さんが温かいものを食べて喜ぶ様子を見て、嬉しい気持ちになりました。
また、田植ばやしや石見神楽といった伝統芸能などを見て、お祭り自体も楽しみました。
地域の方に「寒い中、お手伝い本当にありがとう!」ととても喜んでいただき、参加したメンバーも嬉しそうな様子。6月からの継続的な関わりとなったので、今後もこのご縁を大切にしていけたらと思います。
ユタラボでは今後も、地域で活動したい方と、地域とを繋げていけたらと考えております。もしご協力できる機会があれば、ぜひご連絡ください。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー