大学のないまち、益田市。
ですが、このまちで活躍する大学生がたくさんいます。
その事例の一つが、大正大学地域創生学部の地域実習で訪れる大学生たちです。
益田市は、2017年にまちづくりや人材育成などの分野で連携する包括協定を大正大学と結んでおり、毎年10月に地域実習の受け入れを行っています。
大学生は一般社団法人豊かな暮らしラボラトリーの提供するプログラムに沿って、地域で様々な経験をしていきます。
これから3つの記事を通して、2024年の地域実習の様子をお伝えしていきます。
地域実習の目的とは?
益田市版の地域実習には、2つの目的があります。
一つは、地域創生の益田モデルを学ぶこと。益田市で取り組まれている「ひとづくり」を中心としたまちづくりの施策について学びます。
もう一つは、これからの生き方を考えている大学生の年代だからこそ、自身の生き方、暮らしのあり方を考える機会とすること。
人生の中には、「仕事」「家庭」「地域」「趣味」「伝統芸能」といったように、様々な時間があります。そうした時間を実際に体現している人と出会い、交流し、一緒に活動することを通して、自分は暮らしの中でどんな時間を大切にしたいのかを考える機会にしてほしいと思っています。

地域実習スタート!
いよいよ、2024年の地域実習がスタートしました。
1日目は、まずは地域実習のガイダンスです。
まずは学生たちの自己紹介から。
「先輩たちの話を聞いて、益田市に興味を持っていたから」
「行ったことのない地域に行ってみたかった」
「好きなアーティストの出身地が島根県だったから」
益田市を実習に選んだ理由も、人によって様々です。

それから、地域実習の前提となる、益田市の概要についてお話しました。
益田市と一言で言っても、公民館や地域自治組織を中心に、20地区それぞれの特色のあるまちづくりが行われていること。「過疎」発祥のまちでありながら、近年このまちにIターン移住してくる若者や、大学を休学して活動する大学生が増えてきていること。益田市の全体像についてお伝えしていきます。

ガイダンスの最後は、「地域」について考えるワークショップ。
「地域」という言葉からどのようなものをイメージするのか、「地域創生」というものが何を目指しているのか、「地域創生」は誰が取り組むものなのか、考えは人それぞれ。
お互いの考えを聞きながら、多様な視点を得ることのできる時間となりました。

ガイダンス全体を通して、学生たちはとても真剣に取り組んでおり、「早く実際の地域に行ってみたい」とこれからの実習に期待を膨らませている様子でした。
ガイダンスを終えて、地域に出かけていく準備ができました。記事のpart2では、実際に地域で活動する様子をお伝えしていきますので、ぜひそちらもご覧ください。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー