益田市は、2017年にまちづくりや人材育成などの分野で連携する包括協定を大正大学と結んでおり、毎年10月に地域実習の受け入れを行っています。
大学生は、一般社団法人豊かな暮らしラボラトリーの提供するプログラムに沿って、地域で様々な経験をしていきます。
全3回に分けて、2024年の地域実習の様子をお伝えしています。
今回のpart2では、大学生が実際に地域で活動する様子の一部をレポートします。
地域のあたたかさに触れる時間〜豊川地区での活動〜
まずは、豊川地区での活動をご紹介します。
活動に参加する前に、まずは豊川地区の取り組みについて学ぶ時間。この日は、地域自治組織「とよかわの未来をつくる会」の取り組みについて伺いました。地域全体で子どもを育てる「ライフキャリア教育」とはどのようなものなのか、豊川モデルを知ることができました。
いよいよ、実際の活動に参加します。この日は、豊川地区の文化祭の準備のお手伝い。地域住民の方と一緒に、縫い物をしながら交流しました。
慣れない裁縫に、学生たちは苦戦……!ですが、地域の方たちが優しく教えてくださり、楽しみながら活動する様子が見られました。
豊川地区の活動を通して、学生は以下のような感想を述べていました。
「地域の人がいきいき活動している姿を見て、この活動は、豊川地区に住んでいる人たちにとってなくてはならないものなのではないかと感じました。一緒に話してくれた方が、『益田から離れようと思ってたけど、地域の人が暖かくてここに残ることにした。』『この会が生きがいだ』と話されていたのが印象的でした。実際に私も参加して、何気ない会話を楽しむことのできる素敵な場所だと思いました」
また、地域の方からも、「こうやって若い子が遊びに来てくれるのが嬉しい」「毎年大正大学生が来てくれるのが楽しみ」と言った、嬉しい声をいただきました。
豊川地区の皆さん、あたたかく迎えてくださってありがとうございました。
楽しみは、自分たちでつくる!〜北仙道地区での活動〜
次に紹介するのは、北仙道地区での活動です。
北仙道地区で子どもたちと大人の交流の場として行われているキャンプ。まずは北仙道地区の地域マネージャーの方から、活動への想いを伺いました。実際の声を聞いて、キャンプへのモチベーションがさらに高まった様子の学生たち。
お話の最後には、キャンプで大学生にお願いしたい「ミッション」の発表。
今回は「子どもたちが楽しめるように、旧校舎を使ってお化け屋敷を作る」というミッションに取り組むことになりました。
学生たちは、「子どもたちを驚かそう!」と大張り切り。実習が休みの日も、準備に取り組む姿が見られました。
キャンプ当日。
北仙道キャンプは、集まったメンバーみんなで活動を自由につくっていく“ゆるさ”が魅力です。学生たちは、子どもたちと遊んだり、竹のドームや竹灯籠をつくったり、バーベキューをしたり、地域住民との交流を楽しみました。
夕食を終えたら、子どもたちも大学生も楽しみにしていたお化け屋敷。
子どもたちが怖がりながらも楽しんでくれた様子を見て、学生たちも大満足の様子です。
北仙道地区の活動を通して、学生は以下のような感想を述べていました。
「地域の子どもたちとの関わりを通じて、誰かのために全力で活動に取り組むことの楽しさや大変さ、達成したときの達成感を実感することができました。この気持ちを忘れることなく地域創生に取り組んでいきたいです。」
また、地域の方からも、「また来年もこのキャンプに遊びに来てほしい」と言った声をいただき、子どもたちも普段なかなか会えない大学生と話せて喜んでいました。
北仙道地区の皆さん、学生たちを巻き込み、活動を一緒につくってくださってありがとうございました。
豊川地区・北仙道地区の他にも、実習全体を通して、様々な地域の方にお世話になりました。ご協力ありがとうございました。
記事は、part3に続きます。part3では、活動の最終報告会の様子をお伝えします。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー