益田市は、2017年にまちづくりや人材育成などの分野で連携する包括協定を大正大学と結んでおり、毎年10月に地域実習の受け入れを行っています。
大学生は、一般社団法人豊かな暮らしラボラトリーの提供するプログラムに沿って、地域で様々な経験をしていきます。
全3回に分けて、2024年の地域実習の様子をお伝えしています。
最終回のpart3では、実習の最終報告「学びの共有会」の様子をレポートします。
学びの共有会とは?
実習の最終日は、学びの共有会。2週間で地域創生について考えたことや、自分の生き方を考える上での気づきを共有し合います。
学生たちには、以下のテーマに沿って、一人ずつ発表を準備してもらいました。
- 実習を通して印象に残っている人・活動
- 地域創生の観点での学び・気づき
- 自分の生き方を考える上での学び・気づき
お休みの日にも、じっくり考えを言語化している様子が見られ、この2週間の学びが濃かったことが窺えます。
2週間の学びを、言葉に
いよいよ発表がスタート。1人ずつ、じっくり発表を聞いていきます。
学生たちからは、
「子どもが苦手だと思っていたけれど、実際に関わってみると本当に楽しかった。地域で子どもを育てる『社会教育』に関心が出てきたので、これから学んでみたい」
「地域創生とは、移住定住の促進など外に向けて行うものだと思っていたけれど、今住んでいる人の暮らしを豊かにしていく、繋がりを維持していくという、内に向けた取り組みも重要だということに気づいた」
「地域づくりは行政が中心となってやるものだと思っていたけれど、行政がサポートしながら、住民一人ひとりが主体的に動いていくことが重要だとわかった。資格や知識のない個人であっても、『地域に関わりたい』という気持ちがあれば関わることができると知った」
といったように、地域創生についての新しい気づきがたくさん出てきていました。
また、地域創生だけでなく、自分の生き方を考える上での気づきも。
「仕事を中心に将来を決めなければと思っていたけれど、自分がどんな暮らしをしたいかという軸も大事だと気づいた」
「益田の人のあたたかさに触れて、自分もこんなふうに誰かをあたたかく受け入れられる人になりたいと思った」
学生たちが、地域実習の目的をしっかり達成してくれていることが伝わる発表でした。
「またね」のある出会い
2024年の大正大学地域実習もいよいよ終了。
学生たちは、「また帰ってきます」という言葉を残して、出発していきました。学生たちが益田で学んだことをもとに、これからどう地域に関わっていくのか、そして、どんな人生を歩んでいくのか、とても楽しみです!
大正大学の地域実習は、来年度以降も続いていく予定です。
この活動が、益田市にとっても、大学生にとってもさらに良いものとなるよう、引き続きご協力をよろしくお願いいたします。
文責:益田市連携のまちづくり推進課
文章:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー