益田市では、数多くの高校生の活動が生まれています
高校生が自分たちの気持ちに従い、チャレンジする
今回の記事では、その中で中高生のサードプレイスである「viva!あそびば」発の取り組みであり、高校生がテレビ番組を作る「高校生カケル」についてご紹介します
「高校生カケル」とは
高校生カケルは、高校生と益田のケーブルテレビ局「ひとまろビジョン」の2者の想いがカタチになった番組です。2者の想いとは、高校生の「益田の気になる人、もの・ことを知りたい」想いと、ひとまろビジョンの、「高校生が気になるものを高校生目線で取材し、番組として放送したい」想い。そんなお互いの想いを汲み、「高校生カケル」という番組名が高校生によって考えてつけられました。「カケル」には「駆ける」「懸ける」「翔ける」「✕(相乗効果を意味する)」といった、色々な意味が込められています。
「高校生カケル」では、取材先の選定から動画の編集まで、大人の力を借りながらそのほとんどを高校生で行っています。「いろんなところに行ってみたい!」「動画の編集がしてみたい」など、それぞれのメンバーの興味・関心に合わせて役割を分担しています。
「高校生カケル」の一つの番組ができるまで
①取材先のアイディア出し
高校生にどこに取材にいくかアイディアを出してもらいます。高校生自身が「今、気になっているもの」を取り上げることを大切に、高校生目線で、本当に取材したいかどうかを考えていきます。
②取材先にアポイントを取る
次に、その気になるもの・人・場所について、取材ができるかどうかの問い合わせをします。「なかなか会ったことのない大人を相手に連絡をするなんて難しいな….」という人でも大丈夫!最終的にはみんなができるように、大人がしっかりサポートしてくれます。
③取材前の準備
いきなり取材すると言っても難しいもの。取材当日までに「何を聞きたいか」や「どんなことを調べたいか」を予め考えておきます。
④実際に取材する
取材の撮影は、大人が立ち会うこともありますが、高校生自身もハンディカメラを構えて、気になるものを自由に撮影してもらいます。
たまに高校生が撮った映像を見返してみると、大人が気づかなかったものを撮っていたりと、驚くことがあります。
⑤動画編集
動画編集も可能な限り、高校生にお願いしています。
今年は特に、趣味で動画編集をしていた子がメンバーに加わってくれて、非常にクオリティの高い動画を上げてくれています。
ただ、動画編集は結構な時間がかかるため、テスト勉強や部活など、学校生活の妨げになりそうな時期はひとまろビジョンが代わりに行っています。
「高校生カケル」に参加してくれているメンバーの声
最後に、参加した高校生の声をお届けします。
「大雪の翌日に美都温泉へ取材に行ったことが思い出に残っています。バスで美都に向かうと、道に積もっている雪がどんどん増えていく様子がとても印象的でした。
館長さんに、温泉の効能や30周年を迎えたことなどのお話を伺いました。館内を見るとお土産品もあり、お客さんの心も体も温まる場所だなと感じました。
また、この時に柴犬の祖である石号について二川地区の皆さんがされている活動を知り、さらに益田の魅力を発見できました。」
「焼肉屋山牛へ取材に行ったことが思い出です。ここのオーナーさんとは私が赤ちゃんの頃からの知り合いで、頻繁に食べに行っていました。
取材を通して、お店の歴史やオーナーさんの思いを知り今まで以上にこのお店のことが好きになったことを覚えています。また、食レポを兼ねて焼肉をご馳走になった事も印象的に残っています」
どのメンバーも、「高校生カケル」での取材を通じ、益田の新しい魅力が発見できたと語っていたのが印象的でした。今まで行ってみたかったけどあまり行けなかった、そんな場所に行くきっかけにもなっているのではないでしょうか。