島根県西部地区の地元の魅力発見ツアー
益田市の放課後児童クラブでは、子どもの新たな体験の場をつくることを目標に、地域での子育てに関わる人や、地域の施設等との連携による活動を推進しています。
今回はJR西日本浜田鉄道部×しまね海洋館アクアスによる、特別な体験ができるスペシャルツアーに参加したクラブの活動内容について紹介します。(以下「JR」「アクアス」と記載)
活動の発端は、アクアスの湊館長がJRを利用したアクアスへの遠足を企画したことです。JRとアクアスがそれぞれ普段体験できないような活動プランを考え、益田から浜田間で地元に親しむための計画が練られました。
今回対象となったのは島根県西部地区(大田市~益田市)でしたが、その中でも、モデル地区として益田市から取り組みが進められており、令和3年11月には豊川小学校の放課後児童クラブである「つくしんぼクラブ」が遠足を実施しました。
JRでの活動
主な交通手段が車の益田市では、電車に乗る機会も少ないため、公共交通機関の使い方を知ることさえも新鮮な体験です。放課後児童クラブの支援員さんからも「ひとりで切符を買うことや、めったに乗らない電車の乗り方などを学ぶ良い機会になったと思います。」と話しておられました。
また、JR浜田駅では、子どもたちが駅員の仕事を体験しました。乗車券にスタンプを押したり、電車内のアナウンスを行ったり、一足早い職業体験となりました。車内アナウンスでは、恥ずかしくて喋れなかった子も居ましたが、こうした体験をとおして、自分の得意/不得意、できること/できないことを知っていくのだと思います。
この他にも、アクアスまでの道中では、車窓から見える風景のクイズ、今回のツアーの缶バッジづくりなど、地元の魅力に親しむ体験を行いました。
アクアスでの活動
目的地のアクアスでは、自由見学をした後で、シロイルカプールのバックヤードツアーを行いました。シロイルカのエサやりの様子や飼育員さんと遊ぶ姿など、普段見ることのできない水族館の裏側に子ども達は興味津々。
じつは、令和3年の夏に豊川小学校で行われた寺子屋活動では、アクアスの職員さんによる出前講座がありました。その際には、アクアスから数種類の魚を持って来てもらい、クイズやお話を聞かせてもらったのですが、今回の見学でも同じ職員さんが居られたためか、子どもたちも緊張せずに話が聞けていました。
「楽しみながら学ぶ」
日常で触れることのない社会の景色を知ることは、子ども達の「自分もそうなりたい」「自分でもやってみたい」そんな気持ちを育てるために大切なことだと思います。
多様な体験・活動によって子供の活きる力を育むために、このような取り組みを他の児童クラブにも紹介しながら広げていきます。
文責:子ども福祉課