UIターン者サポート宣言企業 企業紹介
株式会社 ワークス

2021年に設立から30周年を迎える株式会社ワークス。
益田に拠点を構えながら、現在は関東にも連絡所を設けるなど、全国に展開中。今回は、取締役部長の出雲 佳代子さんにワークスの事業内容や女性が働きやすい環境づくりを中心にお話しいただきました。

お客様の立場に立って考えられる人材を育てる

出雲さん　エアコンや換気扇などの空調換気設備工事、公共施設などへの電気設備工事、オール電化への対応工事、さらにはクレーンによる揚重事業がメインとなっています。

そのほかにも、防災や通信・太陽光発電などの設備設計施工保守も行っています。

もともと専門職として活躍されていた方よりも未経験で入られる方が多いということですが、現在会社として大事にしていることについて伺いました。

出雲さん　どの仕事も大切ではありますが、会社の中では「ひとづくり」を特に大事に考えてます。

社員は世代や価値観が異なるので、それぞれの個性を上手くまとめていくことが仕事をしていく上で大切ですし、協調や共有を大事にしながら個人も会社も成長できるようなひとづくりを目指しています。

はじめてこの仕事を経験する社員も多いですが、会社の仕事内容や業務の流れなどを含めていろんな意見を皆に出してもらいながら、お互いに成長していける組織風土を醸成しています。また、職員は宝ですし、職員がいなければ会社は成り立っていかないので、働く人を大事にしなければと思っています。

経営理念に「たくさんのありがとうを集めよう」を掲げている、ワークス。
「理念を実現するためには、お客様の立場に立って考えられる人材を育てていくことが大事だと考えています」と出雲さんは話します。

出雲さん　私たちの仕事は完成した時に、目に見える仕事ではありません。建物は完成すれば成果が目に見えますが、私たちがやっている空調換気工事や電気工事は目に見えない快適な空間づくりを提供するものなので、仕事をしていて成果が見えづらく、完成形がない仕事です。

そのため、私たちの仕事はお客様のニーズに合ったものにどこまで近づけられるかが大切で、お客様が求めているサービスを提供できた時に「ありがとう」と言われることがこの仕事のやりがいにつながっています。

出会いとつながりを大切に

その一方で、現場に関係する全ての人のニーズと適合するようにしなければいけない場面もあり、そこではお客さんのニーズに近づけていくことを大切にされています。

お客さんのニーズに近づけていくためにも、完成後のお客さんとのつながり・お客さんとの出会いを大事にしているそうです。

出雲さん　施工をしたから終わりではなく、その後のお客さんとのつながりを大事にしていかないといけません。例えば、故障した場合や買い替えたい場合など、一度出会ってつながったお客様とはつながっていくと思うので、出会いとつながりを大事にしたいですね。

人とのつながりは地域とのつながりにつながっていく。
益田を拠点に30年活動してきたことで、地域への思いも一層強くなったようです。

出雲さん　特に子どもたちが集う教育現場に役立てられるものはないかと常に考えていますし、日々いろんなところにアンテナを張り、困っている方にきめ細かく対応することを心がけています。

一昨年から学校の空調工事に携わる機会もあり、私たちの会社から益田市内の小中学校へ空気清浄機を送る事を決めました。今後も空調工事や電気工事を通じて、地域に貢献できたらなと思っています。

次の世代につなぐ架け橋として

そんな出雲さんは、高校卒業後に大阪の会社に就職し、そこで5年ほど働いて益田へ戻ってきたUターン者。働く場所は変わりましたが、ずっと建築業の仕事をされているそうです。

出雲さん　私は建設業界で仕事をし始めて30年以上になります。
働き始めた当時の建設業界に、事務職を除いて女性はほとんどいませんでした。建築業界には、何かを考えて物を作ることが好きだったこともあり関わり始めました。そして、ある建設会社に入った事を足がかりに、建築の設計事務所に移りました。

そこで、建築図を書く際に空調設備を無視してデザインを書いてしまい、実際に製品が取り付かないという経験をしました。その経験がきっかけで、設備についても勉強しないとお客さんの思い描く環境を作れないと思い、設備設計を勉強するためにこの会社に入社しました。

実際にワークスに入り、現在は取締役部長として活躍中。
そんな出雲さんは、人との出会いやつながりがとても大事だと語ります。

出雲さん　職員としてこの会社に入ってガムシャラに自分のできる事をやっていましたが、その時は周りをあまり見ずに自分だけ頑張れば良いと思っていました。
働く年数が長くなるにつれて、いろんな職員がこの会社に入りましたが、その人たちとの時間を重ねていく中で、次第に周りが見えてきました。

私自身、年齢的にもいつまで頑張って仕事ができるかわかりませんが、今は自分が教えられる事を若い世代にしっかりと伝え、次の世代につないでいくための人材育成に力を入れています。その中で、彼らから学ぶことがたくさんあるので、一緒に成長していきたいですね。また、技術職も含め女性職員の活躍にも期待しているところです。

若い世代と次の世代をつないでいく架け橋として、自分の教えられる事を伝えていく。自分が一生懸命やらねばと思っていたときから、若い世代をさらにその先の世代につないでいこうと出雲さんの中で心境が変化したのはなぜだったのでしょうか。

出雲さん　私自身が地域での活動に取り組む中で、地域自体も学校がなくなってしまうと子どもたちがいなくなってしまい、錆びれてしまうのではと危惧したからです。そのため、地域に子どもがいるうちに次の世代までずっと地域に所属するために、何ができるかを今後も考え続けられればと思っています。

子どもを持つ職員が子どもの急な対応をしなければいけない場面、さらには親の介護をしなければいけない場合、一時有給休暇を出さずに出勤扱いの中で働けるように職員をサポートしています。

福利厚生が充実しているワークスだからこそ、UIターン者で働く職員も多いそうです。

出雲さん　地元の人材を発掘することも大事ですが、外からの感覚もほしいなと思いました。そのため、資格の取得や子育てのサポート面を通じて、外からの意見や考えを伝えてくれる職員がいればと思い、UIターン者サポート宣言企業に登録を決めました。

全国に事業を広げているワークスが今後どういった人と働きたいのか、
出雲さんにお聞きしました。

出雲さん　いろんな話ができる人、小さなことでも粘り強くコツコツと積み上げていける人がいいなと思います。何かに挑戦する気持ちを持ち続けられて、目標に向かって少しずつでも努力していける人、男女問わず一緒に働きたいです。

資格や経験は全く問わないですし、全く関係ない職種から入ってきた職員がほとんどなので、ぜひお待ちしています。

インタビューの最後に、今後のビジョンをお聞きしました。

出雲さん　会社は社員があってこそだと思うので、人づくりはこれからも力を入れてやっていきたいです。次の世代に受け継いでいく人を育てていくことはこの会社に求められていると思っています。

そうした人材を育てていくことで、必然的に会社の発展にもつながるのではと考えているので、これからも人との出会い、つながりを大切にしていきたいと思います。

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株式会社ワークス
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益田市UIターン者サポート宣言企業 宣言内容（ワークス）
①ＵＩターン者及び若年者求職者を対象としたトライアル雇用を実施します。
②資格取得及びスキルアップを全面的に支援いたします。 
③福利厚生の充実を図り、働きやすい職場づくりを行います。

取材：一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー
文責：益田市人口拡大課