澄川歯科医院

澄川 裕之

「お前には優等賞を 渡せない」と言われた。 今ならわかるね。

僕は大学入学資格検定を取って受験したから、実は高校に通っていない。中学卒業と同時に海上自衛隊に入隊。当時は「自衛隊生徒」という制度があって、勉強はもちろん訓練や演習もする。昭和58年災害のときの自衛隊の姿も関係してるかも。でも、自衛隊は、想像を絶する以上に厳しかった。「とんでもないところに来てしまった」と思った。
自衛隊で主席になるって、「ちゃんと勉強ができればいいでしょ」と思ってた。勉強もスポーツも自信があった。でも、僕は優等賞を取れなかった。教官に呼び出されて、「今回お前には優等賞を渡せない。自衛隊の評価基準は、勉強やスポーツだけじゃない。」と言われた。
自衛隊の学校の中で率先してやるってことは失敗もつながる。失敗すると、全体責任になる。つまり、怒られ役を率先してやる奴が必要。リーダーシップ(人間性)を出す姿勢が僕には無かった。当時はすねて、自分はここにいても評価されないと思った。
でも、今ならわかるね。
17歳のときに、身体を壊して入院。ベッドで「このままでいいんかなぁ?」と色々考えて、自衛隊を辞めた。「もう一回勉強して大学目指してもいいんじゃないか」と。そのときに医者を目指そうと思ったし、勉強がしたくて仕方なかった。

その他の益田のひと