鎌手地区青少協会長

野村 完治

この地とともに。

若い頃から、益田で何かしたいという思いをもっていました。今思えばそれは、中学校の時に盆踊りの太鼓を叩いていて、師匠だった人にずいぶん可愛がってもらったことがきっかけかなと思います。そんなこともあって、鎌手に帰ってきてからは、先輩に誘われるままにすぐに青年団に入りました。週に2度は集まって、酒を酌み交わしながら、こんなことしようや、あんなことしたら面白いんじゃないか、といつも話していましたね。
鎌手のためにがんばろうと思って一生懸命やっていたら、不思議なもので、外の繋がりもできるようになりました。例えば、県の青年団の代表も務めたこともその一つです。
その時一緒にがんばった市外にいる仲間の取組が、時々新聞に載ったりテレビで紹介されたりするのを見ると、頑張っているなあ、俺も負けてられないなと、燃えてきます。今も時々連絡を取り合う仲間もいて、お互いにそれぞれの地域でしっかりやっていこうと励まし合う仲ですね。
そうした青年団での経験などを経て、今、改めて地域のことに取り組んでいます。私たちが先輩に育ててもらったり、楽しい活動の中にやりがいを見出してきたりしたことを、次は子どもたちに伝えていきたいと思っています。その一つには、仕事としてもずっと関わってきたわかめの養殖の活動があります。海の素晴らしさやそれを守ることの大切さを、子どもも大人も感じ取って欲しいなあと思い、活動を続けています。
何でも楽しみながら、まず挑戦してみる。その繰り返しでここまできましたし、これからもそうして、この地域とともに生きていきたいと思います。

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