赤雁の里有限会社
渡邊 育子
「人の世話」っていうのは、嫌い。
平成13 年に赤雁の里をオープンしてから、15 年が過ぎました。20 人で出資し合って運営していて、会社の組織というより、同じ目的のもと、それぞれできることを楽しくするために集まっている一つのチームという感じです。うまくいかないことがあっても、誰かを責めたり不平を言ったりすることがないのは、こうしてお互いが責任をもってやっているからでしょうね。
これまでたくさんの地域の活動をしてきましたが、私は、なにごとも「人のお世話をしている」と思ってやるのは嫌いなんです。まず、「自分が楽しい」って思うからやっています。だから、仮に何か地域でボランティアで活動して、不満気な顔をしている人がいたとしても、落ち込むことはないです。それは、ずっと農業に関わりながら生きてきて、時に厳しい現実に直面しながらも、ものを作る楽しさを味わうことで、「思うようにならないことがあってこそ面白い。」と思えるようになってきたことも大きいと思います。