羽柴法律事務所

羽柴 貴宏

人と場所のつながりというのは強い。

故郷で人の役に立ちたいと思って、平成25年7月に独立して法律事務所を立ち上げました。33歳で国家試験に合格できたんです。最初は益田で銀行員でしたが、やっぱり弁護士になりたくて23歳の冬に銀行を辞めました。それから大阪の司法試験予備校に働きながら通って、10年くらい勉強しました。他にも、社会人をしながら、国家試験をパスしようと頑張っている人もたくさんいました。
リピーターを期待してはいけない業界です。決して事務所の経営は楽ではないですが、もともと独立したいとも思っていましたから、夢が叶った気もしています。中学や高校の同級生が、会社の顧問契約の話をくれたり、困っている案件で相談をしてくれたりしてありがたいですね。だからこそ、裏切っちゃいけないと思っています。
それから、益田の人は土地をとても大切にしていると感じますね。人と場所のつながりというのは強いですよ。でも、最近は山林・畑を所有することに負担を訴える事例がたくさんあります。コミュニティが強いからこそ、山地や農地の管理にも精神的なプレッシャーがかかるんだと思います。本来は財産であるものが負担に感じる現実がある。益田にいながらも、この国全体が抱える問題を見ることができます。

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