ひとまる小野ハウス 幹事 / ひとまる小野ハウス 代表

宮内 巌 / 上杉 孝志

足跡を残す。

私たちが、子どもに対しての活動などを本格的に始めたのは、15年前からですね。子どもが少なくなったり、子どものことに関心をもつ大人が少なくなったりしていることが気になっていたころです。ちょうど地域にある隧道に落書きがされていることがありました。それを子ども、大人みんなで塗り替えて絵を描いたのがスタートでしたね。
絵を描いたことで、落書きはパタリと止みました。みんなで力を合わせて、実際に汗をかいて体験することは、地域をより良いものにしていくために大切なことだと改めて強く感じたものです。
子どもたちの放課後の体験とボランティアが関わり合う場所として始めた「ひとまるハウス」は、ずっと続けてきた活動の一つです。何事もそうですが、その活動でも、自分たちがやっていて楽しいことを大切にしています。初めは呼びかけしてもなかなか反応がないこともありましたが、少しずつ地域の大人もその気になってくれているように思います。そうして生まれた繋がりを活かし、子どもたちにこんな力をつけたいねと互いに話しながら、いろんな活動を進めています。
今、私たちには、楽しみに思い描いている未来がいくつもあります。例えばその一つは、信念をもって行動できる人が、ひとまるハウスを経験した子どもたちの中から出てきてくれる、ということです。いつか私たちがいなくなっても、そんな思いを引き継いでくれる人が出てきてくれることで、自分たちのしてきた足跡が残せたら嬉しいですね。

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