2023年3月22日 (水)

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人とのつながりを大切にしながら 自然の中で子どもたちとアクティブに

益田市街地からほど近い山間、谷川のすぐそばにたたずむ豊川保育園。
その環境を活かした自然の中での保育はもちろんのこと、近くにある小学校や地域と連携した保育を行っています。

「自然の中で、子どもたちと何でも一緒にアクティブに楽しむことを大切にしています」

そう語ってくださったのは豊川保育園で保育士として働く大賀今日子さん。
大賀さんはなぜ益田で、保育士という仕事を選んだのか。そして益田で保育士として働くことの魅力についてお話しいただきました。

高校時代に得た自信、ボランティアの経験がきっかけに

益田市で生まれ、高校卒業まで益田で過ごした大賀さん。そんな大賀さんが保育士を志すきっかけは何だったんでしょうか?

大賀さん:長女で下に二人兄弟がいたので昔から小さい子どもが好きでした。またピアノを習っていたので、それを活かせる職であることから、昔から保育士という仕事に興味を持っていました。益田翔陽高校総合学科に入学して、そこで保育体験をしたり、長期休暇中に地域の保育所や福祉施設でのボランティアに関わったりするなかで、保育や福祉の仕事により興味を持つようになりました。また高校で取得できる保育技術検定という資格が4種あるのですが、そのすべてで1級を取得することができ、自信を得ることができたので保育士として働きたいなという思いがより強くなっていきました。

人と人の心が近い益田が好き

高校卒業後は松江市にある短期大学で2年間保育について学んだ大賀さん。一度益田市を離れた彼女はなぜ地元・益田で保育士になるという道を選んだのでしょうか。

大賀さん:大学では施設実習に泊まり込みで行ったり、保育実習も地元や松江などたくさんの保育所に行ったりしました。昔から益田に帰りたいなとは思っていたのですが、高校時代のボランティアや大学時代の実習を通して感じた、益田の保育所のアットホームな感じや、人と人の心が近い感じが好きだなと感じたんです。一緒に益田で働くという地元の友達が多かったことも後押しして益田で働くことを決めました。

益田市に数ある保育園の中でも、豊川保育園で働くことを決めたきっかけは何かあったのでしょうか?

大賀さん:母親が豊川地区出身だったので昔からよく遊びに来ており、もともと豊川という地区がなじみ深かったんです。でも大学時代に実習先としてお世話になったことが大きなきっかけですかね。実習のなかで、子どもたちがのびのび過ごしている様子や、地域の方が当たり前に関わってくださっていること、自然を活かした活発な活動の様子などを見て、ここなら自分自身も楽しく保育ができそう!と思いました。

子どもと一緒になんでも楽しむ

大賀さんは大学を卒業後、2017年に豊川保育園に就職。働くなかで特に印象的だったことはあるのでしょうか?

大賀さん:昨年、初めて年長クラスを受け持ったんです。年長になると年中とは違う発達段階になりますし、そのぶん遊びの深まりなどもより深くなっていきます。また小学校を見据えた活動も始まるので意識する点が増え、初めてのことも多くいろいろな葛藤がありました。でも年長担任となったことで保育士として活動の幅も広がり、今では子どもと気持ちを共有し、なんでも子どもと一緒にアクティブに楽しむことを大切にしています。

保育園のそばにある川で遊んだり、園庭にあるかまどでみんなでご飯を炊いたり、そういう姿を見る中で、年少・年中の時に比べ、子どもたちができなかったことができるようになることも日々嬉しいです。そういう子どもたちの成長を目の当たりにすることが一番のやりがいになっています。

保育士も、いろいろな人がいて、お互いを支え合っている

これからどんな人と一緒に働いていきたいですか?

大賀さん:私自身が就職する前は、保育士といえば、明るくて、人前にたくさん出るイメージを持っていました。保育士に対して私と同様のイメージを持つ人も少なくないのではないかと思っています。でも、私自身も遠慮しがちなタイプですし、保育士といっても、一概に前に出る人ばかりではないと働くうちにわかったんです。仕事をするうちに身についていくこともたくさんありましたし、子どもが好きという一番大切な気持ちがあれば、あとはやりながらついてくるものだと思います。お互いに補い合いながら日々仕事に取り組んでいます。

いろんな人とのつながりを大事にしながら

最後に、これからの大賀さんの目標を教えてください。

大賀さん:毎日、子どもたちが主体的に遊んでいくようになっていくのを俯瞰的にみているのが楽しいんです。そういったのびのび過ごせる環境を子どもたちに与えるのが保育士という仕事だと思っています。 

年長担任をしていると小学校や地域の方などいろんな方と関わる機会が多くあるんです。豊川保育園で働いていると、保育士、保護者、小学校、地域の方などいろんな力があって子どもが育っていくということを実感しています。

人とのつながりをこれからも大事にしながらこの仕事を頑張っていきたいなと思います。

文責:連携のまちづくり推進課
取材:一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー

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